NHKニュース7 (ニュース)
衆議院を通過した新年度予算案は、きょうから参議院での審議が始まった。論戦のテーマとなったのが、医療費が高額になった患者の自己負担を抑える高額療養費制度。がんの患者などで作る団体の役員が、参考人として出席した。高額療養費制度について、政府は、ことし8月から負担上限額を引き上げるとしている。ただ、新年度予算案では長期的に治療を続ける患者については自己負担を据え置くとする修正が行われ、55億円を積み増した。
参議院予算委員会。アメリカ・トランプ政権への対応を巡る質問。ウクライナへの軍事支援を一時停止したことに関連して立憲民主党・羽田次郎氏は「これまでの政権と大きく方針転換しロシアに寄り添う見方もあると思うが」、石破首相は「トランプ大統領がロシア側に立つと言明したことは1度もない」。関税措置を巡って自民党・古川参院政審会長は「日本の貿易黒字は確かにあるがアメリカへの投資の源泉にもなっている」、石破首相は「トランプ氏は理屈が分かると“ああそうなのね”という話になる。ロジカルに訴えていきたい」。また、トランプ大統領が政策担当の国防次官に指名したコルビー氏が、日本はGDPに占める防衛費の割合を、少なくとも3%にまで引き上げるべきだと主張したことに関連して石破首相は「アメリカに限らず 他国に言われて日本の防衛費を決めるものではない。最初から何%ありきというような粗雑な議論をするつもりはない」とした。