情報7daysニュースキャスター FOCUS:
秋田県大仙市の花火師・響屋大曲煙火・齋藤健太郎氏。130年の歴史を持つ響屋は日本三大花火大会の一つ「大曲の花火」を彩る花火師たちで東京オリンピックの開閉会式の花火にも参画していた。この度、大曲の4つの花火業者でチームを結成し世界で最も権威ある花火大会、モントリオール国際花火競技大会へ出場。30年以上の歴史があり、期間中300万人が訪れるという世界中の花火師が憧れる舞台。実は花火玉を海外へ運搬するのはそれだけで一苦労。花火の配置や順番はプログラミングを駆使して構成し、打ち上げから煙が消える時間まで1000分の1秒単位で計算されている。こうしたフルオートの打ち上げシステムは海外へ売り出すには不可欠なもの。海外の花火はエンタメショーの側面が強く、派手に速射連発するのがメジャーだから。そこで日本チームが勝負をかけたのは一発一発を味わう花火の形状と色。海外の花火は玉自体が筒状で打ち上げると柳の枝状の形が多い。対して日本は、美しい円が主流。我々にとってはおなじみだが世界に類を見ない技術が込められている。また、海外は円を描いても単色が多いが、日本は色が移り変わる演出技術を持つ。その秘密が「星」と呼ばれる、粒状の火薬。こうした星は花火玉1つに450粒も詰め込まれ手間暇をかけて1発の花火玉が出来上がる。そして打ち上げの最終点検が行われる。いよいよ、大会トップバッターとなった日本の花火を打ち上げ。