ワールドビジネスサテライト (ニュース)
日米時間きょう未明に開かれた加藤財務大臣とベッセント財務長官による会談。協議は約50分間に及んだ。テーマとなったのは為替相場についてで、トランプ大統領はアメリカの輸出企業などにとって円安・ドル高は不利だと主張してきた。今回の会談では円安の是正に関する要求があると見られたが、加藤財務大臣によると米国側から為替の水準の目標の話などは一切無かったという。会談は為替レートが市場で決定されるといった一般論の認識の共有に留まった。今回の会談で為替相場は一定程度に円安ドル高に振れたが、大きな値動きは無かった。理由について三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野氏によると、ベッセント財務長官が前日に一部メディアに対し、日本への強硬的な要求はしない趣旨の発言をしていたことから極端な値動きにはならなかったと指摘。今後の円相場の方向性については、為替をターゲットせず対日赤字を減らすことに集中する。そのため日本がアメリカの製品を購入する形になり円安に振れる可能性が高いという。