モーサテ (ニュース)
日銀は、金融政策決定会合で現状0.25%程度としている政策金利を据え置いた。会見で日銀・植田総裁は「最近の経済物価に関する各種の指標はおおむね見通しに沿って推移。ただ、賃金と物価の好循環の強まりを確認する視点から、もう少し情報が必要と考えた。」と述べた。利上げを見送った理由について植田総裁は、来年春の春闘による賃上げ動向やアメリカのトランプ次期政権の財政や通商政策の影響を見極める必要があるという考えを示した。さらに日銀は、過去25年間の金融政策運営を振り返る多角的レビューの結果を公表し、特に2013年に黒田前総裁が開始した異次元緩和については、経済・物価を押し上げた効果はあったものの、導入当初に想定していたほどの効果は発揮しなかったと総括した。