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日銀の金融政策決定会合、初日のきょうは、植田総裁をはじめ、9人の委員が経済物価の情勢について意見を交わしたと見られる。これまで日銀は、経済と物価が見通しどおりに推移すれば、追加の利上げを検討する方針を示していて、現在はおおむね見通しどおりだという見方が多くなっている。一方、来年の春闘などで、中小企業を含めことしと同じ程度の水準の賃上げが広がるかや、トランプ次期大統領の経済政策や通商政策が、経済に与える影響を見極めるべきだという意見がある。さらに、1ドル150円台の前半で推移している今の為替水準であれば、物価が想定を超えて上昇するリスクは大きくないという見方もあり、日銀内にはこの時期の追加の利上げは見送るべきだという意見も出ている。日銀はあす2日目の会合で、当面の金融政策を決定するが、経済の情勢や見通しを細かく分析したうえで、慎重に判断するとみられる。