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間違いだらけの未来予測。なぜ見誤ったのか。過去の予測を検証すると人類の行く末が見えてくる「未来予測反省会」。今回反省する未来予測は「野球のピッチャーの球速は時速180kmになる可能性がある」。これを予測したのは筑波大学・川村卓教授。野球を科学的に分析するスポーツバイオメカニクスの第一人者。選手の動作を解析し、球速アップやバッティング向上につなげている。あの工藤公康さんや吉井理人さんも教えを求めに来たという。なぜ180kmに届くという未来予測をしたのか川村教授は「ここ10年~15年で急激に投手の球速が上がっていて。プロ野球の平均球速は10数年前の141キロから上がった。メジャーも。全体的に球速があがった。その上がり方を見ていると180kっも出るんじゃないかと予測した」などコメント。チャップマン投手は2010年に170.3kmを記録。川村教授は「180kmにいかなくなったのはある計測器を使うようになったからじゃないか」とコメント。
現時点での世界最高速度はチャップマン投手が2010年に記録した170.3km。スピードの発展に寄与したのがスピードガン。これが1974年に登場したことで球速を競う時代に。その後、投手の新たな能力を位置づけるような計測器が出てきたことで、スピードだけじゃないということになってきた。弾道計測器と呼ばれるものが登場(球のキレを読みとる機器)。球の回転数が上がればキレが上がると考えられている。未来予測反省会「野球のピッチャーの球速は時速180kmになる可能性がある」はNHKONEで28日まで視聴可能となっている。この未来予測反省会は今月7日から9週連続で放送している。NHK総合で火曜日夜11時から。次回「日本のクマは絶滅する」。
