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東京都港区芝、齊藤俊一さんが運営する東京港醸造では4階建てのビルの中で日本酒を製造している。23区で日本酒を製造しているのはこの東京港醸造だけだという。もともと明治時代までは64か所の酒蔵があったが、広い敷地を求め郊外に場所を移していったのだとか。東京で作る日本酒がどのような味か、日本酒好きのスタッフが試飲することに。スッキリした味わいで、飲食店で出している場所も多いのだとか。また「江戸開城 All Tokyo」は東京産の素材だけで作っている。さらに驚くことに水は水道水を使用している。東京都の水道水はお酒を劣化させる成分が少なく、お酒を作るのに問題ないのだとか。また酵母は日比谷公園で採取したもの。日比谷公園を飛んでいるハチから接種したという。ハチは蜜や花粉を集めるというその性質上、花の酵母がついているのだとか。また東京港醸造では直射日光があまり入らず温度管理が非常にしやすいのだとか。これにより夏の時期にもお酒作りが可能だという。ただ東京都いう土地柄、建物はそれほど大きくない。そこで床に穴を開けて材料を移動させるなどの工夫が凝らされている。また麹を広げるための設備もある。これらは杜氏の寺澤さんが制作、同僚によればコンパクトな場所で酒造りができる設備を次々開発し特許も取得している寺澤さんは革命家ともいえる存在だという。そんな寺澤さんの技術は全国に広がっている。