モーサテ プロの眼
加藤さんが、アメリカ大統領選前に宿泊したホテルでのストについて紹介。加藤さんは「選挙直前にアメリカのサンフランシスコのホテルに泊まったとき、正面玄関前でストをやっていました。
彼らはインフレで生活に余裕がなく、宿泊業者の賃金は相対的に低いですね。スト中の人のビラをもらって見てみると、ヒルトンのCEOの年収が批判的に書かれていました。サンフランシスコは驚くほど家賃が高いですし、子どもがいた場合の教育費も高いですからね。スタンフォード大学のHPには必要な生活費・学費として、年間約1400万円以上かかると示されています。年収2300万円以下は、低所得層とみなして奨学金も出るという、日本とだいぶ違う状況ですね。シリコンバレーなどサンフランシスコの周辺のテック企業、一方で日本の産業との生産性の差、企業が稼ぐ力には大きな開きがあるというわけですが、アメリカの中低所得層はみんながいい給料をもらえているわけじゃなく、ここ数年のインフレとそれが相まってストライキが起きるという流れですね。今の日本は、生産性の低さに危機意識を持たないと、もっと差がついていく恐れがあると思います。IMD世界デジタル競争力ランキング(2023年)を見ると、日本は32位でした。2019年は23位だったので下がってきていますし、デジタルで稼ぐ力をどうするんだというようなことはもっと議論しないといけないと考えました」などと話した。