核の80年(1)核拡散 恐怖と不信の連鎖

2025年5月26日放送 22:03 - 22:44 NHK総合
映像の世紀バタフライエフェクト (映像の世紀 バタフライエフェクト)

1945年8月。アメリカは第二次世界大戦の勝利に沸いていた。その数日前にアメリカは日本に2発の原爆を投下していた。アメリカ最大の化学メーカーのデュポンはマンハッタン計画が始まった時に参加を求められた。ただ参加には消極的だったという。利益は1ドルだったが、代わりに莫大な開発費を受け取ったという。他にもクライスラーなども開発に関わっていたという。原爆製造は高収入の雇用も生み出しており、多くの女性が雇用されたという。
1946年7月にアメリカは戦後初の原爆実験をビキニ環礁で行った。実験前には島民に説明会を行ったが、住民は強制移住させられて、放射性降下物による住民の健康被害が報告されている。さらに1949年にはソ連が原爆実験を成功させた。ソ連の原爆実験成功にはアメリカからの機密漏洩があったという。1950年に朝鮮戦争が始まり、アメリカとソ連は対立した。
1953年。ドワイト・アイゼンハワーが新たな大統領になった。アイゼンハワーは中国へ核を使うと牽制して朝鮮戦争を休戦に持ち込んだと言われている。アメリカは核兵器の開発を続けて、水爆を作っていった。また原子力発電所に開発も進められ、日本でも原子力の平和利用のキャンペーンが推進され、日本にも原子力発電所が建設された。
1958年にはNASAが設立されて、アメリカとソ連は宇宙開発競争をするようになった。軍産複合体のビジネスは海外にも広がり、イギリスはアメリカから核技術を得ることになった。しかしフランスがそれに反発し、原爆実験して核保有国になった。さらに中国やインド、パキスタンなども核を保有するようになった。
1991年にソ連が崩壊した。冷戦は終結したが核の流出という新たなリスクが高まった。そして北朝鮮も核実験をするようになり、そこでアメリカは北朝鮮に核物質を流したということでアブドゥル・カディル・カーンを名指しした。そうした中でロシアは現在、宇宙を舞台に移した新たな核開発をしていると言われている。


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