グッド!モーニング あら、いーな!
あら、いーな!では江戸時代の天才本阿弥光悦の名作に迫る。1月16日から東京国立博物館平成館で特別展「本阿弥光悦の大宇宙」が開催中。本阿弥光悦は江戸時代初期に活躍した人物で京都で刀剣鑑定を行う名門に生まれ書家や陶芸家などと多彩な才能を発揮、徳川家康にも認められ領地を拝領している。国宝の舟橋蒔絵硯箱について学芸企画部長の松嶋先生は「黒い部分には蒔絵に使われることがない鉛が使用されていて最初に持ち込んだ作品と考えられている」と解説した。鉛は江戸時代の始まりで鉄砲玉に使われる素材で造形に使用されるのは平和な時代への願いを表現した可能性もあるとされ金部分には舟が書かれ黒の橋を模様で表現している。光悦は生前から能書という書の達人として知られ書き残した様々な書状などが展示されている。鶴下絵三十六歌仙若巻では13mの紙に下絵に俵屋宗達が鶴の飛翔する姿などが書きその上に光悦の能書が乗っている。松嶋さんは柿本人麻呂が最初に出てくるがおそらくノリノリで書いたら人を忘れ後から足している様子があると解説した。光悦は陶芸家としても活躍、家業の刀剣の鑑定だったため関わった刀も多く展示されている。短刀 銘 兼氏 金象嵌 花形見は光悦が所持していたと伝わっているもので本阿弥家の他京都の町衆と言われた裕福な商工業者が集まり作り上げたという。本阿弥光悦を中心に各分野の実力者との繋がりが表れた作品をして人気ということ。