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海外赴任中に亡くなった人の遺族が過労死・過労自殺を防ごうという声を上げ始めている。日本の会社の社員であっても海外の支店で働いている場合には日本の労働法制が原則適用されないという。上田直美さんはタイに赴任していた息子・優貴さんを4年前に亡くした。優貴さんはゴミ焼却の発電施設を建設するプロジェクトのメンバーに選ばれたという。優貴さんは慣れない環境で上司からの厳しい叱責等も受ける中、ポジティブ日記をつけ始めた。しかし日記には次第に辛く苦しい思いが記されるようになったという。そして優貴さんは自ら命を絶った。労働基準監督署は優貴さんの死を労災と認めている。上田さんはこの春、同じように海外で働いていた家族を亡くした遺族や過労死の問題に詳しい弁護士と、海外赴任中の過労死・過労自殺を防ぐための連絡会を立ち上げた。