ポツンと一軒家 群馬県のポツンと一軒家
群馬県のポツンと一軒家を訪ね、水穂子さん83歳に話を聞いた。家がある場所は敗戦後に引揚者が開拓した集落で、15年前に1軒になった。水穂子さんは中古物件を購入し、55歳のときに東京から移住した。夫は東京で仕事があるため残った。両親が離婚し、経済的な理由で兄妹はバラバラのところに預けられたという。6歳からは呼び寄せられて一緒に暮らした。高校卒業後は洋書販売会社に勤務し、28歳で結婚した。亡き夫の勝さんはミシン刺繍の仕事をしていた。息子は2人で、38歳からは里子6人も養育した。里子の養育に関して夫婦仲が悪くなり家庭内離婚状態になった。夫婦関係をなんとかしたいと、水穂子さんは自転車旅行を決意。夫を家に残して子どもたちとフェリーで四国に渡り、広島を経由して東京まで自転車で戻ってきた。新聞取材も受け、自転車旅行は話題になった。2年後は家族以外の参加者と2度目の旅に出た。