盛り上がるクラフトビール

2024年6月17日放送 18:33 - 18:39 NHK総合
首都圏ネットワーク (ニュース)

今、クラフトビールに熱い視線が注がれている。クラフトビールとは法律で定められた定義はないが、地ビールのようなご当地要素だけではなくて色合いや味に特徴を持たせたビール、そして発泡酒を総称してクラフトビールと呼ばれている。クラフトビールは去年、醸造所の数が700か所を超えたと見られ過去最多になっている。中小だけではなく大手メーカーも注目し盛り上がるクラフトビールについて取材した。先月、さいたま市で開かれた国内最大級のクラフトビールのイベントには全国から個性豊かなクラフトビールが勢ぞろいした。長野県の特産のりんごを使ったものから北海道網走の流氷をイメージした青いものまで。イベントには5日間でおよそ10万人が来場し関心の高さがうかがえた。クラフトビールへの関心の高まりは小売店でも見られた。スーパーでは20代から30代を中心に売り上げが伸びている。このため売り場には関連商品の棚を大幅に増設。国内外の20種類以上のクラフトビールをそろえ、需要の取り込みをねらっている。
通常のビール製品と比べ割高な印象があるクラフトビール。埼玉県越谷市にことし醸造所が誕生した。造るのはかんきつ系の香りや独特の苦みを際立たせたクラフトビール。価格は1杯680円から。オーナーの佐野明彦はもとは歯科医師として働いていたがクラフトビールに魅了され越谷発のクラフトビールを造りたいと一念発起した。クラフトビールの魅力を広く知ってもらおうとふるさと納税の返礼品への応募も検討している。地道なチラシ配りやSNSでの発信などで地元のファンも増えてきた。目指すのは地域密着型のビール造りだ。実は大手メーカーもクラフトビールに熱い視線を注いでいる。東京代官山にあるキリンビールのレストラン併設型の醸造所は2015年にオープンしたものを先月、大規模にリニューアルした。いわゆるビール離れも指摘される中、打開策の1つとしてクラフトビールに注目。好みに合ったものを選びやすいため若者や女性など新たな客層の取り込みにつなげるねらいがある。現時点ではビール系飲料の売り上げの2%に満たないものの伸びしろに期待している。大手メーカーも注目するクラフトビール市場について、専門家はビール市場全体を押し広げる存在にまで成長していくのか注目している。取材した埼玉県では30か所に醸造所があり特徴あるビールが造られている。クラフトビール業界ではこうしたメーカーそれぞれが競い合うだけではなくノウハウを共有し合う動きも始まっている。ことし4月、国税局が開いた会合では中小から大手メーカーまで多くの事業者が参加しクラフトビール造りについて意見を交わしていた。こうした動きについて専門家によるとクラフトビールの市場は小規模ゆえに業界全体で発展させていこうという機運があるという。


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