Nスタ Nスタ NEWS DIG
日産自動車がホンダとの経営統合に向けた協議を打ち切る方針を固めたことが分かった。去年12月、ホンダと日産は持ち株会社をつくり、それぞれを傘下とする形で経営統合に向けた協議を進めると発表していた。日産はあくまでも対等の関係を強調。しかし関係者によると、その後示された案では横並びではなく日産をホンダの子会社にする案が浮上していた。その案に日産側は猛反発。そうした中、今日、関係者によると日産はホンダとの経営統合に向けた基本合意書を撤回し、協議を打ち切る方針を固めたという。今回の経営統合では日産のリストラの実現が前提条件だったが、出てきた案には工場閉鎖などはなく、ホンダ側は「踏み込み不足」と捉えた。ホンダ側はスピード感の違いにしびれを切らした。日産の技術といえば、独自のハイブリッド技術「e−POWER」。しかし、「e−POWER」は街なかを低速で走る分には低燃費を発揮するが、高速道路では燃費が悪く、土地の広いアメリカには投入できていない。一方、ホンダのハイブリッド車は「e−POWER」と比べて高速走行時の燃費がよく、北米で販売が伸びている。技術の日産そのものが否定される事態になっていた。日産は午後から取締役会を開いていて、子会社化について議論しているとみられるが、ホンダとの協議は幕を閉じる方向。