羽鳥慎一モーニングショー (ニュース)
国の特別名勝・特別天然記念物に指定されている標高1500mの景勝地、長野県松本市の国立公園上高地。唐松が水面に反射する幻想的な風景に、色づく紅葉と緑の木々とのコントラストの穂高連峰を眺めながらの絶景が秋の訪れを感じさせる。穂高神社奥宮にある明神池に祀られる御祭神は、初代天皇とされる神武天皇のおじ・穂高見命で、日本アルプスの総鎮守。神の池とも呼ばれている。今年は猛暑の影響で10日ほど見頃が遅れていたが、先週末から紅葉のピークを迎えた。この神秘の絶景を求めて、駐車場にはびっしりとバスが埋め尽くされている。約20台のバスが空きを待ち、車列は約250mにも伸びている。河童橋の上は大混雑。帰りのバスを待つ観光客で行列もできていて、タクシー乗り場も行列している。
上高地の玄関口にある大型の駐車場には400台以上停められるスペースがあるが、午前9時すぎには満車になった。今年は去年より多くの観光客が訪れているという。混雑を避けるため、午前5時のシャトルバス始発に合わせ深夜から並んでいる観光客。混雑に対応するため、1時間おきに駐車場のカメラをチェックしているという。上高地は自然環境の目的などからマイカーの乗り入れを規制していて、国道にある駐車場エリアに車を停める必要がある。列に並んでからバスに乗るまで1時間はかかるという。路上駐車の列で車道は半分しかスペースがなく、バスはセンターラインをはみ出して走行せざるを得ない状況になっている。駐車場の管理会社は、環境省などと協議している。
紅葉のピークを迎え多くの人で賑わう上高地は、多い日には約1万5000人が訪れている。今、外国人観光客が増えている。想像を超える自然の美しさがあると口コミで広がり、長野県のインバウンド人気観光地ランキング(訪日ラボ調べ)では1位が上高地、2位が河童橋と上位を独占している。外国人観光客が増えたことで、駐車場の利用も増えているという。11月上旬ごろまで深まる秋を楽しめるという。