列島ニュース (首都圏局 昼のニュース)
警視庁のトップが交代し新しい警視総監に警察庁の迫田裕治警備局長が就任することになった。第100代の警視総監に就任する迫田氏は大阪府出身の56歳。1991年に警察庁に入り、長崎県警察本部長や警察庁の外事情報部長、警備運用部長などを歴任した。おととしからは警察庁の警備局長を務め、去年1月の能登半島地震では災害警備活動の指揮にあたった。警視庁では闇バイトで集められた実行役が特殊詐欺や強盗などを繰り返す匿名流動型犯罪グループへの対応や、去年全国で最多となった交通死亡事故の防止、世田谷一家殺害事件をはじめとする重要未解決事件の捜査などが課題になる。勇退する緒方禎己警視総監は在任中、政治団体つばさの党の代表や幹部が衆議院東京15区の補欠選挙で別の陣営の選挙カーを追い回し運動を妨害したなどとして逮捕された事件を指揮したほか、ホストクラブに借金のある女性を性風俗店にあっせんしていたとしてスカウトグループを摘発するなど悪質ホストクラブの問題などに取り組んだ。この人事は今月28日に発令される。