THE TIME, TIMEマーケティング部
カプセルトイの第1次ブームは1985年のキン肉マン消しゴム。子どもたちの間で爆発的ヒットとなり1回100円で約180億円を売り上げた。第2次ブームは1995年でフルカラーのウルトラマンシリーズが1回200円の時代に。第3次ブームとなったのは2012年で女性の間でコップのフチ子さんが流行した。当時インスタグラムの流行と重なり20代女性を中心に大バズりした。第4次ブームは2020年のコロナ禍で、初期投資はマシンとカプセルトイの購入のみなので副業する人も増加したという。エンタメが縮小したコロナ禍において市場規模は400億円に達した。そして現在が過去最高の第5次ブーム。渋谷のC-pla 渋谷センター街店は1階から2階まで3フロアに渡りカプセルトイ2200台以上が並ぶ。今ヒットしているのは平成レトロのミニチュア商品で、90年代に女子中高生の定番になったカバンのミニチュアや、ギャル文字のアクリルキーホルダー、ガラケー時代の絵文字キーホルダーなど、平成を懐かしむ人や中高生にも人気となっている。第5次ブームではレトロだけでなく多種多様なオリジナル商品が発売されており、くすっと笑えるような実用品が増えている。年間180種類を手掛けるメーカーの社長は28歳で、21歳の時に会社を立ち上げた。社員の8割が女性で20代が中心で約10人で運営している。奇抜なだけでなく実用性があることがヒットの秘訣だという。また自社でSNSをやっていて告知も自分たちで行うほか、ボツ商品も動画で撮っており、ボツ商品がSNSでバズって商品化すると本当に売れることもある。また別の会社では、デザインの製作から発注など製品化までは通常6か月ほどかかるが、3Dプリンタで自社制作することでアイデア出しから1か月の商品化が可能になっている。またリモートで家から3Dプリンタを操作することも出来るのでアイデアが浮かんだら即商品化が可能に。商品がヒットしたら工場で量産化することで在庫を抱えずに済む。
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