米ウ会談 欧州首脳も参加 領土保全と安全保障を協議

2025年8月18日放送 22:00 - 22:07 テレビ東京
ワールドビジネスサテライト (ニュース)

米ロ首脳会談を終えた今も、ロシアからの攻撃が続くウクライナ。ゼレンスキー大統領はこのあとトランプ大統領との会談に臨む。会談の後にはフランスのマクロン大統領や、イギリスのスターマー首相などヨーロッパの首脳陣を交えた会合が開かれる。協議するテーマは、ウクライナの「領土の保全」と「安全保障」。トランプ氏は米ロ首脳会談でプーチン氏に異例の厚遇をみせ、会談後の共同会見では「即時停戦」のはずが停戦に向けた具体的言及はなし。質疑応答もなく、詳しい会談内容も明らかにされなかった。会談の翌日、トランプ氏は「戦争を終わらせるための最善策は、『停戦』ではなく『和平合意』だ」とSNSに投稿。会談を経て、即時停戦ではなく領土交渉などを含む和平合意を優先させる姿勢に転じた。今回の会談でロシア側は、ウクライナ東部ドンバス地方の割譲を要求。欧米メディアによると、トランプ氏もロシアの提案を受け入れるべきだと主張しているという。領土交渉がまとまるまではウクライナへの攻撃を続けられるため、ロシア側へのメリットが大きいと見られている。上智大学の前島和弘教授は、「アメリカ側はこれで妥協するというのがよく見えた」などと指摘。一方アメリカのウィットコフ特使は「アメリカは(北大西洋条約)5条のような『安全の保障』を与える準備がある」と発言。北大西洋条約第5条はNATOに加盟する国が武力攻撃を受けると、加盟国全体への攻撃とみなし共同で対応することを定めている。アメリカ側はこれに類似する集団保障の仕組みをウクライナに提供することを提案し、ロシアも容認したという。ただその具体的な方法は説明しておらず、専門家は実効性のあるものになるかは不透明だと指摘する。戦争の長期化から、ウクライナ国内でもロシアへの領土の譲渡を認める声も上がっているという。慶應義塾大学の廣瀬陽子教授は「トランプ大統領は一番最後に聞いた話に影響を受ける。今トランプの頭はプーチンの話で上書きされている。まずはその上書きをヨーロッパがやる。一個一個言質をとって形にしていくことを目指していくと思う」などと話した。


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