THE TIME, TIMEマーケティング部
1980年代バブルの時代は、派手婚がブーム。人生の一大イベントにお金をかけていた。しかし、いまは、写真だけ撮って残すフォトウェディングが増え、その市場規模は1000億円を突破。式を挙げない“ナシ婚”が増えている。困るのは、結婚式場。国内向け産業でインバウンドの影響がなく、少子化で挙式が減り低迷していたところコロナ禍になり、式場の3割が赤字経営。ブライダル産業の最新戦略をマーケティングする。
ブライダル産業新聞社、創刊は1987年で、バブルの時代からウェディング市場を取材する業界紙で、記者歴10年の権藤咲さんに話を聞いた。結婚式場大手、表参道のアニヴェルセルでは、平日の空きを無くすため結婚式会場を多目的スペースに改装し、社員研修などさまざまなイベントにレンタル。権藤咲さんは、「日本人がハワイ、グアムで結婚式を挙げるように、海外のカップルを誘致してウェディングパーティーを提案している」などとコメントした。鳥取県の結婚式場「プリムローズガーデン」では、去年だけで52組のインバウンドカップルが結婚式を挙げた。40人分の宿泊施設を備え、費用は1回500万円でも人気に。2016年、直行便が就航した香港で営業。ウワサが他の国にも広がった。ホテルニューオータニでは、マリッジコンシェルジュという婚活サービスを提供。初期費用は18万3000円から。プロポーズをサポートする結婚式場もある。