NHKニュース おはよう日本 伝えたい病気のこと
歌手の美川憲一は去年、手足が震えたり体が動かなくなったりする難病のパーキンソン病と診断されたが、治療を続けながらステージに立ち続けている。今月80歳になった美川に病との向き合い方を聞いた。さそり座の女、柳ヶ瀬ブルースなどのヒット曲で知られ、紅白歌合戦では華やかな姿でたくさんの人たちを魅了してきた。去年9月、別の病気で入院し、リハビリの際に異変に気づいた。パーキンソン病の原因は、脳内の神経伝達物質ドーパミンが十分に作られなくなり、運動の調節がうまくいかなること。高齢者の約100人に1人が患う。ペットボトルのふたが開けられず、1人でトイレに行くのもままならない美川を奮い立たせたのは、しぶとく生きるという母のことばだった。美川は、くよくよしたらダメよ、絶対に光がそこにあったらつかむのよ、負けてたまるかって気持ちなどとコメント。再びステージで歌うことを目指し、トレーニングを始めた。パーキンソン病は進行を抑える薬の服用に加え、適度な運動が体を動かす機能の維持に効果的だとされている。もともと運動は嫌いだったという美川だが、自分の足で立って歌いたいと厳しいメニューをこなす。トレーナーの佐藤厚志は、今はしっかりかかとから体重移動ができているなどとコメント。
去年12月、ステージに復帰した美川を待っていたのはファンの温かい声援だった。ステージで初めて泣いたという。復帰公演で共にステージに立ち、その後も共演を続けているのがモノマネでおなじみのコロッケ。先月、東京渋谷でのステージでは淡谷のり子のモノマネを披露。パーキンソン病で長時間立ち続けることが難しい美川をコロッケが支え、2時間に及ぶ公演を重ねている。コロッケは、美川ががんばっていることが皆さんにとっても1つの希望だと思うなどとコメント。美川は公演で病気への理解を深めてほしいと自分の体験を積極的に伝えている。難病と闘う方へ、ケアしてくれる方に感謝をしながら夢を持って諦めずにがんばっていただきたいなどとメッセージ。お願いよ、頼んだわよとコメント。美川はみずからの願いを込め、生きるという曲を歌っている。ステージで長生きしてよと声がかかると、するに決まってんでしょ、しぶといのよ私はなどとコメント。
