午後LIVE ニュースーン NEWS日替わりプレート
経済部・横山太一が「始まった預金獲得競争」について解説。日銀がことし3月にマイナス金利を解除し、7月に追加の利上げを行ったことをきっかけに、さまざまな金利が上昇している。日銀がまとめた貸出金利の推移を紹介。銀行側から見ると、企業の設備投資需要が堅調ということもありこれまでより企業への融資で利益を上げやすい環境になっているが、融資を増やすためには元手となる資金が必要。その資金として調達コストや時間が短い預金の重要性が増していて、銀行の間ではこの預金を集めるための競争が激しくなっている。各銀行(三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行)は普通預金の金利を0.02%から0.1%に引き上げた。ネット証券大手の傘下にあるSBI新生銀行は、対象を絞ったうえで普通預金の金利を0.3%に引き上げた。また、金利だけではなくポイントを付与することで他行と差別化を図ろうという動きも出ていて、みずほ銀行では楽天銀行と連携して新しいクレジットカードの提供を始めた。日銀は今後追加の利上げを検討する方針で、民間の金融機関の間で預金獲得競争がさらに激しくなることも予想される。