Nスタ (ニュース)
ウクライナ西部リビウで行われた死亡した兵士の追悼式。写真を前に悲しみの表情を浮かべる人も。ウクライナ軍の死者はこれまでに約4万6000人に上っている。街への攻撃も続いている。22日夜から23日未明にかけても、ロシア軍による大規模なドローン攻撃があった。民間人の死者は1万2000人以上に達している。3年前に始まったロシアによる侵攻。ウクライナは徹底抗戦しているが、領土の奪還は難航。去年8月には、ロシア西部クルスク州への越境攻撃に乗り出したものの、ウクライナ東部ではロシアが攻勢を強めている。こうした中、登場したのがアメリカ・トランプ大統領。ウクライナ支援の見返りとして、レアアースの供与を要求。アメリカメディアは22日、トランプ政権の提案について「アメリカ側が鉱物資源に加え、ガスや石油などから得られる収入の半分を要求する一方で、安全保障の確約は含まれていない」より厳しい内容だとしている。ウクライナ侵攻について「大統領就任後24時間以内で終わらせる」と豪語していたトランプ氏は、プーチン大統領とも電話会談。交渉が米ロ主導で進んでいることに反発したゼレンスキー大統領について「選挙なき独裁者」などと発言し、ロシア寄りの姿勢を示している。ウクライナ・リビウ、キーウ、ワシントンの映像。アメリカ・トランプ大統領のコメント。こうした中、23日、ゼレンスキー氏は「平和を実現するために職を辞する必要があるなら、そうする用意がある」と話した。ウクライナの平和を優先する姿勢を示したもので「NATO・北大西洋条約機構への加盟と引き換えでもいい」とも話している。一方、この日、祖国防衛の日の祝日を迎えたロシアではプーチン大統領が「みなさんの奮闘のおかけで特別軍事作戦の目標を達成しつつある」と話した。今夜にはG7・主要7か国首脳のオンライン会議が開かれる予定で、ゼレンスキー大統領も出席するとみられているが、トランプ大統領のやり方に警戒感が広がる中、どの様な協議が行われるのか注目される。