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小泉氏がXにて「応募殺到のため備蓄米の受け付けを一時休止する」などと発表。大手小売業者はきょう契約書を受け取り、コンビニも随意契約を申し込んだ。備蓄米について小泉氏は6月上旬に備蓄米を2000円台で店頭に並べるとしていて、会見にて「説明会から24時間経っていない中の午前9時時点ですでに19社、9万トンの申し込みをいただいている」などと明らかにした。企業数はその後も増加し、午後2時時点ではイオンなど33社・計15万7000トン余りが申し込まれている状態に。最速で明後日にも備蓄米の引き渡しへ。1番乗りを目指していたのがアイリスオーヤマ。令和4年度産コメ1万トン要望で、きょう契約書が届き、社長は小泉氏とも面会。社長は「6月2日に5キロ2000円で販売する」と話した。コメを消費者に届けるためには精米、パッケージ、輸送の作業が必要になるが、アイリスオーヤマはグループ内の精米工場を活用し、パッケージについても既存のものに備蓄米シールを貼るという。
コンビニも随意契約に参加。ファミリーマートは1キロパックを税抜き400円で販売想定。精米とパック詰めは親会社の伊藤忠商事グループ企業が行うことで6月上旬の販売を目指す。しかし、精米やパッケージを自社などでできない契約企業も。1万5000トンを申し込んだドン・キホーテは、「袋と精米所の確保が1番のボトルネック」と話していた。備蓄米を直接売り渡されても、精米能力などのない小売店は卸などに委託する必要があり、その卸のキャパシティもあるので、流通目詰まりのおそれも懸念されている。小泉氏は「6月1週目に店頭に並ぶ目処が見えてきた」などと話していて、スピーディな流通を目指しているが、ここにも課題はある。ドン・キホーテと契約を結ぶ運送会社は、随意契約分の備蓄米を来週水曜以降に急遽店舗に運ぶ予定で、運転手の手配などに追われている。人手不足に加え、コメの重量も輸送の壁に。ドライバーの高齢化の中、30キロのコメの手作業での積み下ろしは相当困難。コメをのせるパレットは農協などの管理下にあり、自前のパレットに乗せかえて運ぶという業界の風習があるそう。さらにコメ袋が破れた場合は運送会社の負担となる。こうしたことから大半の運送会社ではコメの運送業務は請け負わない方向になっているという。