モーサテ (ニュース)
今週、加藤財務大臣とアメリカのベッセント財務長官が会談する方向で調整が進んでいる。また赤沢経済再生担当大臣の3回目の訪米が囁かれるなど日米貿易の交渉の行方に注目があつまる。日本がきるべき効果的カードは何なのか、保守系シンクタンクのエコノミストのトランプ政権のブレーン、オレン・キャス氏にきいた。オレン・キャス氏は、重要なのはアメリカが提案している関税の枠組みは不公平などでなく相互的でバランスのとれた貿易を約束するもので他国を犠牲にし自国の製造業を強くすることはない、アメリカは長い間「自由貿易」を維持するために(関税強化など)経済的な手段を使ってこなかった。ただもはやその選択肢はないとトランプ政権は明確にしており、各国はそれぞれ違った選択を迫られることになるとコメント。日本に対しアメリカが求めるものについては、日本がアメリカからの輸入を増やすことになるだろう、大事なのはアメリカ国内での生産のために日本が投資を強化すること、重要なカードは防衛費の増額で議論をまえに進めるべきだなどとし、貿易交渉の過程で防衛力強化による中国へのスタンスを明確にすることが経済的にも日本の利益になると主張した。