ワールドビジネスサテライト トレたまneo
食品の端材をおいしく再生させる過熱蒸煎機の紹介。水蒸気をさらに高温にした過熱水蒸気に熱風を加えおよそ400度で一気に加熱殺菌する。過熱水蒸気とは水を熱してできた100度の水蒸気をさらに加熱し、100度以上の高温にした水蒸気のこと。高い熱量でムラなく温めることができるためスチームオーブンレンジなどにも利用されている。こうした技術を生かして大手牛丼チェーン、吉野家と共同開発したのが牛丼の材料となる、たまねぎの端材から作ったパウダー「ぐるりこ」。全国で年間500万トン以上。これに、食品を加工する際に出る端材などを加えるとおよそ2400万トンに膨れ上がるといわれている。フードロス対策につながるという端材から作られた野菜パウダー。活用の場を増やそうと、食品メーカーや飲食店で調理法が模索されている。埼玉・川越市のレストランではにんじんのパウダーをソースに混ぜたりパン粉にたまねぎとごぼうのパウダーを混ぜたりしたメニューを考案した。客の反応はSDGsへの関心の高まりもあり反響は上々。