高水温に強いサンゴの大規模産卵・受精

2024年9月29日放送 17:43 - 17:48 テレビ朝日
ANNスーパーJチャンネル 未来をここからプロジェクト

沖縄・読谷村で今年撮影に成功した貴重なサンゴ産卵の瞬間。撮影を指揮した海の種・金城浩二さんは、ただならぬ使命感を持っていた。海の生き物のおよそ30%がすみかにしているといわれるサンゴ礁。今、深刻な問題に直面している。沖縄本島北部の本部町。地元の水中カメラマンが撮影した映像では白くなったサンゴが一面に広がっているのがわかる。本来、サンゴの色は茶褐色など。白化の原因は海水温の上昇。サンゴの色のもとは褐虫藻という植物プランクトン。サンゴと共生し栄養を供給している。この褐虫藻が海水温が上昇するとサンゴから逃げ出し、サンゴが透けて白く見える現象が起こる。白化現象が起きたサンゴは2〜3週間で死んでしまうといわれている。地球環境研究センターによると、サンゴの生息に適した水温は25度から28度ほど。しかし、猛暑の今年沖縄を含む南西諸島では8月の平均海面水温は30度を上回った。こうした事態は日本だけではない。NOAA(米国海洋大気局)によると、世界のサンゴ礁の75%が高水温による白化の恐れがある。この状況に立ち向かったのが金城さんの研究チーム。高い水温でも生きることができるサンゴを養殖し海に戻す活動を26年にわたって続けている。養殖の次はサンゴを増やす研究を進める。すると、海で起きている新たな問題に直面した。海水温の上昇などで自然のサンゴが激減。まばらに生息しているため距離が遠すぎて受精する確率が低い。そこで金城さんは養殖したサンゴを密集させて移植した。サンゴは同じ親を持つ個体同士では受精しづらく増加がほとんど見込めない。そのため、親が違うサンゴを過密に並べ受精する確率を高めた。その結果、今では90%以上の受精率を達成している。


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