モーサテ (ニュース)
ことしの春闘はきのう集中回答日を迎えた。満額回答の割合は去年と比べて減少したものの、大企業中心に月額で1万円を超える高い水準の回答が相次いだ。春闘の相場をリードする自動車業界では、定期昇給とベア(ベースアップ)を合わせた総額で、トヨタ自動車が最大月2万4450円、マツダが1万8千円で満額回答となった。日産自動車は1万6500円で要求を下回り、ホンダ、三菱自動車も満額とはならなかった。そろって月1万7000円のベアを要求していた電機大手では、日立製作所や富士通が満額回答となった一方、東芝は1万4000千円、パナソニックホールディングスは1万3000円にとどまった。中小製造業の労働組合などが加盟するJAM(ものづくり産業労働組合)は、ベアに相当する賃上げが平均で1万125円となり、1999年の結成以来、初めて1万円を超えた。金属労協・金子晃浩議長は「昨年特に満額回答が多かったので、賃金要求は満額回答が当たり前と思っているかもしれないが、回答はばらつきがあるにしても平均値で言えば去年と同等。中央値はややプラスになっている。絶対値で評価をもらえれば」と述べた。