イット! (ニュース)
昨日、万博会場につながる唯一の鉄道ルートである大阪メトロ中央線が午後9時28分に運転見合わせに。夢洲駅前広場は会場を出た人がどんどん集まり帰宅困難者であふれた。昨日の大阪市の午後10時の気温は29.6℃、湿度77%という蒸し暑さで体調を崩し救急搬送される人も。駅周辺の混雑を緩和するため博覧会協会はゲートを緊急開放、会場内にとどまるよう呼びかけた。博覧会協会によると会場周辺では一時約3万人が足止めされたという。トイレや自販機にも長い列ができた。会場では横になって休んで電車の再開を待つ人も。大阪府の吉村知事は公式Xで、できる限り施設を開放して少しでも快適に過ごしていただけるよう努めますとし、他の施設にも協力を呼びかけた。すると続々と施設内を休憩スペースとして開放するパビリオンが現れ、水や食料を無料配布するパビリオンもあった。またコンセント・スマホ充電器などを貸し出す施設も。ポルトガル館では異例の深夜営業を始めパビリオンを観覧する人たちもいた。ポルトガル館の売店ではビール・ワインの販売も開始、どうせなら楽しもうという動きも広がりミャクミャク像の前では記念撮影する人や、ラジオ体操をする人たちも登場。SNSでは「オールナイト万博」がトレンド1位となった。夜が明けると、開放されたチェコ館の屋上では普段見ることのできない万博会場からの朝日を見る多くの人の姿があった。今朝5時25分には大阪メトロ中央線が全線運行再開となり、今日の開場時間は通常より30分遅い午前9時半からとなった。一連の事態で36人が熱中症とみられる症状などで救急搬送された。大阪メトロは今朝会見し、復旧まで8時間ほどかかったことを謝罪した。原因は、車両に電気を供給するための装置の停電と説明された。