モーサテ (マーケット情報)
明治安田アメリカ・長谷川悠貴の解説。アメリカで景気懸念が広がっている。長谷川さんは「足元では不透明な関税政策、インフレ再燃や金利の高止まり懸念などが意識されているが、先週決算発表を行った複数の大手企業からは実際にこれらの不透明感を嫌った形で業績見通しの引き下げやネガティブなコメントが出ていた。物流大手のフェデックスは通期のガイダンスを過方修正、ナイキは今期のガイダンスが予想に届かず、個人消費の低迷とトランプ政権による貿易戦争の激化など地政学リスクへの懸念が示された。住宅建設大手のレナーも12月から2月期は住宅建設市場にとって非常に厳しい環境だったと振り返っている。今後の株式相場は短期的には様子見ムードが続くと考えている。ナスダック100指数の予想PERは2月につけたピークから10%程度下落。複数のストラテジストが相互関税の対象国絞り込みの報道やドル安進行、季節性などを理由に最悪期を過ぎた可能性があると指摘。調整は一服ムード」などと述べた。