モーサテ (ニュース)
ここからは野村グループ・塩崎さんに話を伺う。普段は機関投資家向けにアメリカ株を広く見ている。31日の株式市場について野崎さんは「好調な決算や関税合意のニュースを後押しに上昇して取り引きを開始し、S&P500とナスダックは日中最高値を更新。先日のFOMCや本日のPCを受けて利下げ期待が遠のく中で利益確定売りに押される展開となり、小幅安で取引を終えた」と話した。6月のPCEのコア指数が前月から0.3%上昇、1年前からは2.8%上昇した。これについて塩崎さんは「前月比では市場予想と一致したが、過去分が上方修正された他、前年比では市場予想を上回った。関税による価格上昇圧力でインフレ減速は顕著には見られず、FRBは引き続きインフレリスクに対して慎重姿勢を保つことになりそう」と話した。労働市場では本日発表された新規失業保険申請者数が21万8,000人と予想を下回った。あすは7月の雇用統計が発表されるが、塩崎さんは「雇用者数は12万人の伸びに減速すると見ているが、労働市場の健全性を見るうえでは『どれほど減速するか』というより『失業率』に焦点が当てられる。野村グループでは失業率は4.2%と前月から小幅上昇するとみている」と話した。