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イランで先月就任したペゼシュキアン大統領は議会に閣僚名簿を提出し、適任かどうかについて審議が進められていたが、21日、全員が信任された。国営通信によると、ペゼシュキアン大統領は初めての閣議で、「われわれには人々と交わした約束がある。最後までこれにこだわろう」と閣僚に呼びかけたという。新たな外相には日本駐在の大使を務めたほか、2015年にイランが欧米などと核合意を締結した際、実質的な交渉責任者を務めたアラグチ氏が就任した。新政権は経済制裁解除に向けて、これまでの強硬路線から融和的な外交政策への転換を掲げている。ただ、先月、イスラム組織ハマスの最高幹部がイラン訪問中に殺害されたことを受けて、イランでは最高指導者・ハネメイ師がイスラエルへの報復を宣言している。イランはガザ地区での停戦に向けた協議の行方などを見極めて、報復の時期や方法を判断する構えだが、実行すれば欧米の反発は必至で、新政権は厳しい船出となっている。