- 出演者
- 天野ひろゆき 塚原愛
オープニング映像。
福島県・北塩原村の「山塩」を一同が試食。一般の食塩よりも粒が大きく、独特の味がした。塩分を含む温泉水から塩を作っているのは全国でも数か所だけだという。まろやかな塩味の理由は、成分の2割以上が塩化ナトリウム以外のミネラル成分からなるため。
福島県・北塩原村の「山塩」は大塩地区・大塩裏磐梯温泉の、大昔に海底だった地層の塩分を含む温泉水から作られている。温泉水は温泉街から1kmほど離れた工場に送られ、まきをたいたまき釜で均一に煮詰めながら塩の結晶を作る。釜が煮立つ部屋の室温は60度、真夏では80度に達する日もある。釜はぐつぐつと沸騰させず、ゆっくり蒸発させながら大きな塩の結晶に仕上げている。まきの火力調整では水分を含むまきを多くくべながら温度を調整、釜の温度を80度程度に保ちながら蒸発させている。塩の結晶は液面に作られ、その後釜の底に沈んで育っていく。塩化ナトリウムは塩分濃度が25%を超えると結晶化、それ以外のミネラル成分は30%を超えると結晶に加わるが、濃度が上がりすぎるとミネラルが多すぎて苦味のある塩となるため、最適な濃度まで煮詰めて塩を取り出す。その後も丸一日乾燥させる、まきの燃えかすなどを手作業で取り除くといった作業がある。工房の主人のおすすめは、村特産のアスパラガスを塩でいただく。
スタジオではゆでたアスパラガスに塩をかけて試食した。塩を煮詰める作業は熱中症に気をつけて行われ、釜の部屋に入るのは1回5分までなどと決めているという。その他、山塩は江戸時代から作られていたが、国による塩の専売制度ができ1905年から1997年まで製造が中止されていたと紹介した。現在の塩づくりは、2007年に設立された「会津山塩企業組合」が行っている。
福島県・北塩原村の大塩地区で山塩づくりが復活するまでの経緯を、地元の人に聞いた。10軒ほどの旅館があったが廃業が相次ぎ、旅館は残り2軒に。山塩の復活で村おこしを図ったという。昔の塩の作り方の記録が残っておらず、家庭用の土鍋で温泉水を煮詰めて塩を作ろうとするなど試行錯誤した。土鍋では焦げる、鉄鍋では鉄分を含んだ苦い塩になるなどし、現在のステンレスの大釜に行き着いたという。旅館ではイワナの塩焼き、肉料理などに山塩を使っている。もう1軒でも天ぷらや塩むすびなどで山塩を堪能するコース料理があった。
村内の「道の駅裏磐梯」でも山塩を使った特産品を販売。山塩大福、山塩ソフトクリームなどが食べられる。県内で100を超える企業・店舗が山塩を使った商品を開発。「山塩ラーメン」は30軒以上で楽しめる。会津若松市の和食店でいただいた。
「山塩ラーメン」を一同が試食。まろやかさが楽しめる、スープまで飲み干したくなるなどと話した。他にもプリンやアイスクリームなどの山塩を使った商品が開発されている。
きょうの生産者がエンディングの挨拶。
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