- 出演者
- 加藤紀子 宮崎由加 南波雅俊
東京・板橋区の企業「空調服」が作っているのは電動ファン付きウェア空調服。服にファンが付いており、バッテリーのスイッチを入れると外気が取り込まれ、汗の気化熱で体を冷やす。取り込んだ外気は首元や袖口から抜けていく。2024年度の売上げは約47億円。作業服業界に新風を吹き込んだ空調服の凄さ、苦労だらけの開発秘話を紹介する。
スタジオに空調服の会長と社長が登場。2人は親子だという。市ヶ谷弘司さんは空調服を着ている方を見かけるのは嬉しいと話した。
- キーワード
- 空調服
空調服は多くの業界から注文が殺到している。東京駅で配送作業を行うジェイアール東日本物流では2023年から空調服を導入。空調設備に整っていない駅構内のバックヤード作業や、ホーム上での配送作業時など様々な場面で使用している。川崎フロンターレの本拠地・Uvanceとどろきスタジアムでは場外の設営スタッフや場内のチケットもぎりスタッフなどが使用。クラブのエンブレムが入ったベストタイプの空調服を使用している。
スタジオに様々な空調服が登場。宮崎由加が一般的な作業着タイプを体験。「こんな涼しいんですね。夏場に長袖着てる方をみて不安だったんですけど、いろんなところから風を感じる」とコメントした。加藤紀子はアパレルブランド・ANREALAGEとのコラボを試着。このタイプはパリコレでも多くの反響があったという。
空調服を開発したのは会長の市ヶ谷弘司さん。元々はSONYで技術者だったが44歳で独立。当初はブラウン管モニターの色度を測定する機械を作っていた。測定器を東南アジアに売り込みに行くときに、暑い中で建設作業をしている人をみたことが空調服開発のきっかけ。1999年に水が入ったポンプを搭載した試作品が完成。しかし水が漏れるという問題が。次に作ったのは水を使わず、服の前後に小さいファンを2つずつ付けた2号機。しかし、当時は奇抜すぎて電車内で試してみると怪しまれてしまった。その後も試行錯誤は続き、2004年についに発売開始。思うようには売れなかったが、諦めなかった理由があるという。
2004年についに空調服の発売開始。しかし、思うようには売れなかった。故障で戻ってくる空調服には「こんな素晴らしいものはない」というメモがついており、“励ましのクレーム”が多かったという。必要としてくれる人たちのためにバッテリー耐久性向上やケーブル断線対策などの改良を続けた。すると、2018年に日本を襲った記録的猛暑が空調服の転機となる。暑さ対策として空調服は口コミで広まっていき、売上げはアップ。しかし、注目度が増したことで今度は権利を主張する企業が現れ、裁判沙汰にもなった。最近はライバルメーカーも増えたが、より良いものを作っていきたいと社長は話した。
「ふるさとの未来」の次回予告。
エンディング映像。アンジュルム「アンドロイドは夢を見るか?」のMVが流れた。
- キーワード
- アンジュルムアンドロイドは夢を見るか?
この番組をもう一度ご覧になりたい方はTVerで。
- キーワード
- TVer