- 出演者
- 三宅正治 木村拓也 宮司愛海 広瀬修一 矢澤剛 小山内鈴奈 青井実
今日のしらべてみたらは、日本で起こった選挙にまつわる騒動。あさってから始まる参議院選挙。その選挙をめぐり近年偽情報や品位を欠いたポスターなどの問題が起きているが過去の選挙ではどうだったのか。かつて不正が当たり前のように行われていた地域では、おにぎりの具がお金に。他にも投票用紙を食べる開票スタッフまで。津軽地方で頻発した不正選挙、通称”津軽選挙”とは?。今回のしらべてみたらは、実際に起きた選挙騒動では何が起き?どんな影響を与えたのかしらべてみた。
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- 伊仙町(鹿児島)
1946年4月に戦後初めて行われた衆議院選挙では女性にも選挙権が認められ多くの女性が投票した。2005年に郵政民営化の是非を国民に問うために衆議院の解散に踏み切った小泉元総理。小泉劇場とも呼ばれた選挙戦で自民党は296議席を獲得し圧勝した。1989年の参議院選挙で社会等を率いた土井たか子委員長は多くの女性候補を擁立しマドンナ旋風とも呼ばれ、結果自民党を過半数割れに追い込む大躍進を遂げた。60代女性は現在90代の両親からお金を配られた不正選挙の話を聞かされたという。
激しい選挙戦をめぐり真っ二つ分かれてしまった町が、鹿児島県徳之島にある伊仙町。人口約9000人の小さな町で1991年に行われた伊仙町長選挙は、樺山資敏氏と盛岡正博氏という2人の候補による事実上の一騎打ちだった。投票日当日、選挙のために島に戻ってきた男性が投票に行くと既に不在者投票が済んでいると言われ投票できなかった。それを聞きつけた樺山陣営が、選挙に不正が起きたとして選挙管理委員会に押しかけ猛抗議。これに対し選管委員長は話がつくまでは対応しないと言うと樺山派は抗議し、この騒ぎで472票の不在者投票のうち所定の時間までに投票所に持ち込めなかった316票が不受理扱いになってしまった。300票以上が不受理扱いになったことに今度は盛岡陣営が反発し集結、両陣営がにらみ合いになり乱闘騒ぎに発展した。さらに開票所に投石される事態に。この騒動でガラス20枚以上が割られけが人も発生した。その後も両陣営の小競り合いが続く中開票作業が続けられ、盛岡候補2900、樺山候補3004で樺山氏が勝利となった。不受理扱いになった316票次第では逆転もあり得たため盛岡陣営が町役場に押しかけた。この事態に鹿児島県警は機動隊を増員し騒ぎを抑え込んだ。しかし混乱が落ち着くことはなく開票結果発表から18時間後、伊仙町の選挙管理委員会が一転して選挙の無効を発表した。今度は鹿児島県の選挙管理委員会が乗り出し、伊仙町選挙管理委員会に対し開票結果に基づき当選の手続きをするよう指導を行った。これに再選挙を望んでいた盛岡陣営が抗議、新しい町長が選出されないまま混乱が続いた。伊仙町では町民の多くがサトウキビ農家の傍ら公共事業の作業員も担っており、支持した候補者が落選すると公共事業の仕事が回ってこなくなる。そのため町民の中には勝つためなら手段を問わない人もおり、1票で100万円が動くとの話もあった。その後主張は司法の場で争われ、選挙から2年半後最高裁で選挙の無効が確定し再選挙が行われることとなった。1993年10月31日、前回敗れた盛岡氏が後継候補の里井源正氏を立て樺山資敏氏との対決に。町には多くの機動隊が配備され心配された混乱は起きなかった。翌日開票が行われ、里井候補3050、樺山候補3064という僅差で樺山氏が当選した。
あさって公示される参議院選挙。若い世代からは1票で何も変わらないとの意見も。2011年4月の渋谷区議会選挙では開票の結果、最後の1議席を小柳政也氏と松岡定俊氏が争い1票差で小柳政也氏が当選した。しかし落選した松岡定俊氏が東京都選挙管理委員会に意義を申し立て、全ての票の再点検が行われることに。すると小柳政也氏の票として数えられていた投票用紙の中に「こやなぎしずお」と書かれたものが1枚見つかり、別の候補者に林しずお氏がいたためどちらに投票したか判断がつかないと無効票になってしまった。その結果小柳氏の得票が1票減り松岡氏と並んだことで当選が取り消しに。すると今度は小柳氏が当選無効を取り消すよう訴訟を起こした。しかし選挙から1年後、最高裁が訴えを退け当選無効が確定、その後勝敗が委ねられたのはくじ引きだった。公職選挙法では得票数が同じである時にはくじで定めるとされている。結果は松岡氏の当選となり1年以上の争いにようやく決着がついた。
アマゾンジャパンは配送拠点を岡山など全国6カ所に新設し、夜間に注文した商品を翌日受け取り可能な地域を今年中に全国へ拡大すると発表した。またこれまで物流拠点と配送拠点が分かれていたが両方の機能を併せ持つ新たな施設を16カ所に開設し当日配送も強化する。また今年の夏には三菱地所と共同で名古屋市内に西日本最大の物流拠点を新設すると発表した。
横浜市立大学付属病院で治療を受ける男の子に寄り添い一緒にゲームを楽しむ女性が、長期入院中の子どもの精神的なサポートを行う石塚愛さん。医師や看護師と違い医療行為はしないが子どもが前向きに治療に臨めるよう支援する専門職の「チャイルド・ライフ・スペシャリスト」。元々はアメリカの資格で、日本で勤務しているのはわずか51人のみ。高校生の頃テレビで初めてこの仕事の存在を知ったという石塚さんは、日本でもこの仕事を広めたいとアメリカの大学院で資格を取得した。この日石塚さんが担当したのは、白血病で治療中の5歳の男の子。鎮静剤が効いて眠るまでそばに居続ける。家に帰れば1児の母でもある石塚さんは一番のやりがいについて、子どもたちの笑顔が一番の原動力だと話した。
明日の天気のポイントは、黒い雲は雷雨のサイン。
今夜はナゾトレの番組宣伝。