- 出演者
- 山本隆弥 中谷しのぶ 足立夏保 澤麻美
オープニング映像に続いて、出演者の紹介。
岸田総理肝いりの物価高対策、定額減税が来月スタートする。1人あたり4万円の減税。給与収入が2000万円以下の納税者本人と、同じ家に住む配偶者、子どもなど、扶養親族1人あたり所得税3万円、住民税1万円が減税される。コロナ禍で行われた一律給付とは違い、従業員1人1人に対応した複雑な事務処理が必要になる。政府が定額減税を打ち出した背景には物価高がある。小麦で出来たパンや麺類の価格が高騰し続ける中、ずっと物価の優等生といわれ続けてきた米の価格が今、値上がりしている。原因は、去年の猛暑による全国的な不作。農林水産省によると、安定供給はできているという。政府の補助金が今月で終了するため、東京電力が出した標準的な使用量のモデル世帯では、6月使用分の電気代が今月と比べ392円値上がりする見通し。
大阪府内に住む女性を取材。女性はファイナンシャルプランナー。子どもたちにお金の使い方などを教えるキッズマネー塾「キッズ・マネー・ステーション」の講師を務めている。定額減税が浮上したのは去年10月、防衛増税などを巡り批判が沸き起こっていたころ。岸田総理は、給与明細に減税額をはっきり明記することを求めている。
定額減税が暮らしに与える影響について。第一生命経済研究所首席エコノミスト・熊野英生の解説。実質賃金は2年連続マイナス。物価は夏から秋にかけて上がっていくとみられる。去年のエンゲル係数は29.8%だった。
定額減税が暮らしに与える影響について。第一生命経済研究所首席エコノミスト・熊野英生の解説。賃上げについて。春闘の結果。中小企業と大手企業の格差が広がっている。中小企業の賃上げの実現は来年、再来年くらいにようやく手応えが出てくると見解を示した。
今週の円相場は、1ドル155円台〜157円台で推移した。「円安が自社の利益に与える影響」についてのグラフ(帝国データバンクより)。「適正と思う為替レート」については、1ドル110円〜120円台と企業の50.1%が回答している。
台湾では与党民進党の頼清徳が総統に就任。中台関係の「現状維持」を掲げ、中国と対等な立場で対話する姿勢を強調。頼政権に圧力をかけたのは…。中国軍は台湾を取り囲む海域などで大規模軍事演習を行った。台湾国防部によると、台湾周辺で中国軍の艦艇16隻や海警局の船19隻が確認された他、中国軍機のべ49機の活動が確認されたとのこと。軍事演習に合わせて中国軍が公開した動画ではアニメーションで海上の艦艇や戦闘機からもミサイルを発射、台湾に着弾する様子も。中国と台湾、緊張が高まっている。
大谷選手が移籍後初、自身4年ぶりサヨナラヒット。その後も4試合連続ヒットを記録するなど絶好調。大きな話題を呼んだのはプレーだけではなかった。大谷が豪邸を購入したとロサンゼルスタイムズが報じた。その額、約12億円。
- キーワード
- ロサンゼルス・タイムズ大谷翔平
新婚の大谷選手が購入したという豪邸。ロサンゼルスタイムズによると、新居は築11年3階建て約12億円。建物の周りには木々が生い茂り、庭には大きなプール。屋根の上にはソーラーパネルが確認できる。ハリウッド俳優や人気テレビ司会者が暮らす高級住宅街で、敷地全体の面積は約4000平方メートル。ジム、サウナ、バスケットボールのコートまである。さらなる活躍に期待がかかる。
政治資金規正法改正に向け各党が出した法案の審議がスタートした。野党は政策活動費について自民党を追及。立憲民主党・柚木道義議員は「領収書、明細書を公開しないというのは裏金活動の自由を守るためじゃないんですか」と発言。自民党・鈴木馨祐議員は「公開にはどうしてもなじまないものが存在するのも事実」などと答弁。落とし所が見えない審議の行方は…。
政治活動費以外にも政治家への罰則強化、パーティー券の公開基準額という論点があるが各党温度差がある状態。橋本によると与野党の調整前に与党内での調整があり、公開基準を下げることに若い議員が反対しているとのこと。一方パーティーを撤廃すべきとの立場をとっている立憲だが、法案が成立するまではパーティーを行うなどと矛盾した姿勢を取っている。スタジオでは与野党で議論を深めて実効性のある合意に結びつけてほしいなどと話された。
全国にある街の書店の数。2013年度:1万5621店舗、2023年度1万927店舗/日本出版インフラセンター。10年で約5000店舗減少。書店が1店舗もない自治体は27.7%。本との出会いを守るために生まれた新たな書店のかたちとは。東京・神田神保町に今村翔吾が書店を開店。その名は「ほんまる」。364の棚が並んでいる。1つ1つが書店。入会金などを支払って、本棚を借りた人がおすすめの本などを販売。新しい形の書店、シェア型書店。ウェークアップのパートナー・山崎怜奈の棚を紹介。今村翔吾は「本でつなぐ輪という意味も含めてほんまるという名前で、出版の灯を絶やさないための反撃に出ようと思っています」とコメント。
書店の減少は地方に限らず、東京でも進んでいる。東京都:2013年1797店、2023年1176店/日本出版インフラセンター。経産省によると、書店減少の理由はインターネットでの書籍販売が増加しているため。齋藤経産相は「省内横断の組織として街の書店を振興するプロジェクトチームを設置します」とコメント。書店は教養を高める基盤で地域文化を進行する重要拠点と位置づけ国も動き始めた。
東京・千駄木にある従来堂書店を紹介。従来堂書店・笈入建志は「売り上げで言うとだいたい5%とか下がっています」とコメント。売り上げを支えていた雑誌、コミック、文庫本が年々売れなくなってきている。そこで、棚に工夫が…。1冊1冊が面白そうに見える工夫。江戸時代の文化をテーマにした棚の上の棚には落語を。下には街歩きに観光ガイド。昭和の東京の町並みが写真でわかる本に、オーバーツーリズムを考える書籍も並ぶ。ジャンルに囚われることなく、興味や関心がつながっていくような棚をつくっている。写真集が発売されるとその作者を店に招き、写真教室を開くなどイベントも開催。
永田町にも近い東京メトロ溜池山王駅の構内にある書店は店員がいない無人の書店・ほんたすためいけ。入店方法はLINEアプリから友だち登録し贈られてきたQRコードをセンサーにかざす。広さ約50平方メートルの店内。1番目に付くところに並べられているのがビジネスマンが多い、地域だけあって、今社会のトレンドが分かる書籍。会計はキャッシュレス。なぜ無人なのか?。ほんたす・南光太郎ブランドマネージャーは「需要が低下しつつあって書店がなくなってきている、10年後20年後に後継者がいなくなっているところもかなり課題があって、それも含めた持続可能ということを考えた」とコメント。
グラスを傾けながら本の話題で楽しめる。約1000平方メートルに10万冊の品揃え。大垣書店麻布台ヒルズ店は去年10月にオープン。出店した理由は麻布周辺の書店が姿を消したから。キーワードにしているのがご近所。大垣書店麻布台ヒルズ店・大垣交右副店長は「本というのは毎日ずっと売れていかないとダメな商品ですので、そういう意味ではご近所の方が望むものをちゃんと提案することが重要」とコメント。麻布周辺にはデザイン事務所が多いことから、美術書を数多く取り揃え、絵本コーナーやギャラリーも設けた。ご近所の人たちに集まってもらうことが大切。バーにもそういう思いがあった。
兵庫県豊岡市にも本が取り持つご近所付き合いの場があった。だいかい文庫を紹介。店番をしているのは看護師やソーシャルワーカー。医療について孤独や孤立などに関する悩みを相談できるケア施設。地域の図書館として大切な拠点になっている。棚を借りた人が自由に本を置き、訪れた人に貸し出している。館長が選んだ書籍を販売。館長は公衆衛生を専門とする医師。だいかい文庫・守本陽一館長(医師)は「ここに来たら本を通じながら相談してくれたり、仲間を見つけることが回復のきっかけになったりして、ここからまた街に戻っていく」とコメント。本が処方箋になっている。
色々なかたちの書店が出てきている。再販制度は出版社が書籍や雑誌の定価を自社で決め、書店などで定価販売ができる制度。今村翔吾は「再販制度をやめると融資が受けられなくて潰れる書店やダンピングが始まる。再販制度を多角的に見直して次の出版の未来を考えていく時期」などと指摘した。今村の提言は「出版大返し」。