2026年5月21日放送 23:06 - 23:55 テレビ東京

カンブリア宮殿
【ヒット連発で最高益!“東宝”強さの秘密とは】

出演者
金原ひとみ ヒャダイン 松岡宏泰 
(オープニング)
オープニングトーク

金原ひとみとヒャダインがきょうの企業についてなぜヒットを生み出せるのか秘訣を聞いていきたいとした。

「鬼滅の刃」に「国宝」…ランキング上位独占のワケ

TOHOシネマズは今年3月に、大ヒット作品「国宝」を観に来た人々が。日本アカデミー賞で10冠に輝き、公開から10か月経過するがこの日も満員。歌舞伎の世界の話を描いた映画で、興行収入は10億円でヒットと言える中で、200億円を突破した。邦画の実写作品で、歴代トップに。去年の興行収入ランキングベスト10のうち、東方が8作品を独占した。圧倒的1位は鬼滅の刃で観客動員は2700万人。興行収入は400億円を超えた。(日本映画製作者連盟調べ)。

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オープニング

オープニング映像。

カンブリア宮殿 ヒット連発!「東宝」強さの秘密
ハリウッドに負けない!非日常の映画体験

東宝の社長の松岡宏泰は松岡修造を弟に持つ。その知名度で覚えてもらえると答えた。また今は興行収入は数十年前はハリウッド映画のシェアが日本で75%だったが今は逆転しているという。その理由に松岡は日本映画のクオリティが上がり、お客が邦画を選びやすくなっていると答えた。また映画を鑑賞することについて、スマホなどは使えないが、最高の環境で映画を観ることで没入感があり2時間の素晴らしい体験になると答えた。

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東宝松岡修造
大ヒットにつなげる!国内トップの配給会社

東京・千代田区にある東宝本社。あちこちでゴジラがあしらわれている。

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東京・千代田区にある東宝本社。ゴジラの怪獣の名前の会議室や、会議の終了時間にもゴジラの雄叫びが知らせてくれる。公開前の映画を上映する、試写室では社員は好きな時に観ることができる。公開前にどんな面白さなのか、先取りができる。秋に公開される踊る大捜査線も東宝が配給している。配給とは、作品を預かり宣伝し、全国の映画館で上映してもらうビジネスのこと。興行収入の一部が収益となる。東宝はTOHOシネマズを70館以上運営し、トップクラスの動員数力をほこる。配給が東宝ならここで優先的に上映してもらえ人気作が集まりやすい。国宝でメガホンをとった李相日監督は東宝に感謝しているという。作品の上映時間が長いと一日の上映回数が減るために、配給会社は長い作品を嫌う。しかし国宝は3時間あるが、上映前にこの作品を観てもらったからこそ、3時間だからこそ届くものがあると伝えてきたという。国宝を350館以上に配給しロングラン上映しヒットを支えた。東宝はこうした作品を預かる配給作品と、ゴジラのような自社作品の両輪で稼いでいる。

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去年の興行収入ランキングを紹介。松岡は製作側が東宝に預けようと思ってくれた結果だと答えたが、国宝のヒットは想定外だったか?に東宝でも想定外だったという。国宝は初期の段階で東宝が企画開発をして映画を作ろうとしたが製作費が高くなる、上映時間が長くなるなどと、歌舞伎という伝統芸能は間口が狭いなどと、難しいと思って手放したという。しかしソニーの子会社の「ミリアゴンスタジオ」が映画を製作することになったが、配給会社としての東宝の能力を買ってくれ、一緒にやらないかと行ってくれ、手放した作品にもう一度入ることができたと答えた。手放したことは後にヒットしたので、後悔はしたと答えた。また年間100本近くの映画を扱っているが、その後ろには数倍の作品があり、吟味しながら作品を選んでいるという。

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日本のエンタメを世界に! 20兆円産業に成長中

ヒットを連発する松岡が今力を入れているのは海外進出。海外出張などでここぞという時にプレゼントするものがあるという。ゴジラが描かれたシルクのストール。松岡が発案し、数量限定で作った。直筆サインの入ったトム・クルーズさんからの手紙。ゴジラ-1.0がとてもおもしろかったというメッセージが綴られていた。東宝は3年前に、23年にアメリカなどで公開されている。世界興行収入は160億円で、邦画実写作品のアメリカ記録を塗り替えた。その成功を足がかりに松岡は勝負に出る。ジブリ作品などを扱うアメリカの配給会社のジーキッズを200億円で買収した。全米に自社配給する体制を整えた。この秋にはジーキッズが配給で、アメリカでのヒットを狙う。映画関係者を集めてお披露目したのはゴジラシリーズの最新作のゴジラ-0.0。日本映画で初めてIMAX認定作品として制作され、より迫力の感じる音と映像に。スタジオでは映画ゴジラのこれまでのシリーズを振り返った。松岡は海外で東宝と言っても知らない人もいるが、ゴジラと言えば認知度が高く、それを活用していきたいと答えた。さらにゴジラ-0.0は日米同時公開。その意図に松岡はその旨味があるかどうかはやってみなければわからないと答えた。しかし邦画の実写が日米で同時期に公開されるのは非常に稀だと答えた。また自社作品のゴジラ以外でヒットを生む打開策には、ゴジラで興行収入をあげていき、目標と規模の大きな作品をより広げることができると答えた。

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娯楽を大衆に!名作を生む東宝の底力

松岡はこの日新入社員を迎えていた。東宝は就職人気企業ランキングで上位に。日本の映画界をけん引している東宝。しかし数年前には大きな危機に直面していた。東宝の創業者が松岡の曽祖父にあたる小林一三。大衆に娯楽を届けたいと宝塚歌劇団を作った。1932年には東京に進出。東京宝塚劇場が生まれ、そこから東宝という社名が生まれた。七人の侍など多くの黒澤映画を生み出し、国民的特撮映画のゴジラを生み出した。公開されると観客動員数は960万人超え。偶然の大ヒットに。松岡はその創業家に生まれたが、子どもの頃は映画よりテニスのほうが夢中だった。2014年に子会社から東宝に移ったが製作総指揮という立場で映画づくりにも参加した。2019年公開のハリウッド版ゴジラを作成し、ゴジラ キング・オブ・モンスターズは興行収入で全米初登場1位を記録。

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東宝 最大の危機 創業社長の挑戦

しかし2020年には東宝は最大の危機に直面する。新型コロナウイルスの蔓延しTOHOシネマズが休館した。この時ゴジラ-1.0が製作中止。プロデューサーの岸田一晃は会社が傾くほどの危機だったと振り返った。

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東宝 最大の危機 創業社長の挑戦

2020年には東宝は最大の危機に直面する。コロナ禍でゴジラ-1.0が製作中止。映画館も開けられず、利益は6割減。そんな時、次期社長として白羽の矢が立ったのは松岡だった。厳しい状況の中で松岡が支えにしたのは創業者の小林一三が掲げた理念。「健全な娯楽を広く大衆に提供すること」。松岡はそれを使命に感じ、映画作りの準備を始めようと考えた。一度は製作中止になったゴジラ-1.0も、リモートで打ち合わせを再開。一般的に脚本の改定は10回前後が多いが、ゴジラ-1.0は30回に及んだ。そこで追加されたセリフは「誰かが貧乏くじを引かなきゃなんねーんだよ」。自分たちで立ち向かってく物語になったのはコロナ禍の影響だったという。感染対策をしながらの撮影もスタート。監督の山崎貴さんは特殊技術を駆使し、迫力満点の映像を作り出した。海の中のゴジラをCGで作り、実写の映像と合成すると、本物のゴジラが追いかけてくるよう。客を映画館に戻したいという思いから作ったこの映画は日米で大ヒットした。さらに、アカデミー賞 視覚効果賞も受賞した。東宝グループはこうしてV字回復した。

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松岡はコロナ禍があり、自分たちは不要不急の業種と言われたのが苦しかったと答えた。また東宝の創業者の言葉を今も大事にしているというが、それを会社の理念として信じられることには本当にありがたいと答えた。松岡は東宝が選ぶ作品は明るくて誰にでも見てもらえるもの、多くの人に楽しんでもらえる作品を選んでいるつもりだという。しかしエッジが効いていたり、エッセンスがある作品も必要になってくると答えた。またお客の感動のループが自分たちの存在意義だと答えた。

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「呪術廻戦」に「ハイキュー!!」熱烈ファン 100万円近くも

東宝は事業の新たな柱がある。この日東京ビッグサイトでは15万人を動員したアニメジャパン 2026が開催されていた。そこで上映されていたのはヒットアニメ。東宝がヒットしそうなテレビアニメを見つけて主体的に製作している。アニメ事業は売上高750億円以上になり今は屋台骨の一つに。アニメビジネスの狙いにはもっと主体的にアニメを作っていこう、IPを長く大きく育てて行くことがミッションだという。東宝が狙うのはIPビジネス。キャラクターなどの知的財産を活用する。SPY×FAMILYならテレビアニメ化し、映画や舞台と進み、作品を財産として使う。

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映画の外でも稼ぐ! ゴジラビジネスが進化

藤田観光は運営するホテルグレイスリー新宿。アメリカからやってきたファースキーさん親子はゴジラが大好きだという。ホテルにはゴジラがいて、東宝とライセンス契約を結び、ゴジラのルームがある。またボタンを押すと宿泊地の新宿歌舞伎町にゴジラが来たという映像がア流れ、生々しい振動も味わえる。1泊12万円だが、稼働率は8割。藤田観光もこのビジネスでホクホクだという。ニジゲンノモリではゴジラの口の形をしたジップラインが楽しめる。西武園ゆうえんちではゴジラの体感型遊園地も。ライセンス契約について松岡は自分たちが納得しなければゴジラの商品は出ないと答えた。東宝は以前2010年にゴジラの商品化権をアメリカの映画会社に売却していた。その後慌てて権利を買い戻そうと当時国際担当の松岡に命じられた。その時は売った時よりも買った額で大損したと答えた。しかしそこで学んだのは自分たちでやっていった方が良いと感じたという。

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東宝社員の直球質問 答えて!松岡さん

東宝社員から松岡への質問を募集。企画にAIを使っていいか?との質問に松岡はどの部分に使うかだと答え、AIを使ってもいいが、責任は人間が取るべきだとした。創業家で得したことは?に松岡は自分は普通にしていても創業家の人間と認知されるのでいい意味で自分にプレッシャーをかけられるという。

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(エンディング)
編集後記

金原は総括に、何を聞いても穏やかな口調で、柔らかい表情のまま淀みなく、松岡さんは質問に答えてくれた。彼の語る言葉からはあらゆる経験の積み重ねの中で築かれてきた、盤石な新年が伺えた。そしてコロナ禍に叫ばれた不要不急という言葉に、心の一部を殺された人、不安で眠れない夜を過ごした人、エンターテインメントとともにしか生きられない人たちが、綴るように信じ続けたその価値を、作り手側も同様に心から信じていたのだという事実に、救われる思いがした。あの混乱の最中で舵を取り、断固として変わらぬこと、継続することを決めた松岡さんのもとで、これからどんな物語が、キャラクターが生まれ、育てられていくのか、エンターテインメントを愛する者として目が離せない。とした。

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松岡宏泰
次回予告

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