- 出演者
- 松下奈緒
オープニング映像。
河津町に広大な敷地をもつのが温泉旅館「天城荘」。2023年の元日、火災が発生。宿泊客ら102人は全員避難しケガ人はいなかったが、約2000平方メートルを焼き約10時間後に鎮火した。天城荘を経営する福原良佐さん。出火原因は不明だという。
2023年2月、河津町にとって特別なときを迎えていた。行動制限のない河津桜まつりが開かれた。来場者は約51万人。火災のあった天城荘では時が止まったままだった。ただ露天風呂だけはいち早く開業した。これまでにも存続の危機があった。バブル期には年間約10億円の売り上げだったがネット対応の遅れなどで低迷し経営破綻に追い込まれた。そのときに買収したリバティーの福原さん。リバティーは全国約4000の小規模宿泊施設の集客を支援している。ノウハウを結集し天城荘の再生に挑んだ。改革は実り数年で黒字となった。コロナ禍を入り、乗り越えこれからという時期の火事だった。2023年3月、福原さんにとって2度目の天城荘再生となった。こだわったのは歴史ある旅館の佇まい。しかし火災のダメージは凄まじいものだった。さらに入り組んだ構造・耐震性が復旧の行く手を阻む。2023年5月、解体が始まった。解体の様子を見守るベテラン・下川孝子さん。火災の被害は約11億円にのぼり、保険金は約5億円で足りない。福原さんにとって心配事は天城荘だけではなく、前立腺がんの疑いがあり治療を続けている。命をがけの再生だった。
火災当時、天城荘の支配人を務めていた木村優希さん。火災後はいち社員として下働き。福原さんは木村さんに再起のチャンスを与えようとしていた。2023年10月、支配人に木村さんが復帰し内装の打ち合わせを行っていた。これまでの純和風に加え北欧風とバリ風も作ることになった。福原さんは河津町観光協会を訪れ脱サクラというセールスポイントの多様化について話し合った。コロナ以前、河津町の観光客数は約115万人でそのうち8割近くが桜まつりに集中。課題は桜の時期以外に観光客を呼べていないことだった。福原さんが提案したのは外国人観光客への対応の強化。
天城荘では工事が順調とみられていた。2023年12月、福原さんは衝撃の事実を知る。工事は大幅に遅れていた。2月1日の河津桜まつりに合わせたオープンは間に合わないという。資材高騰や人手不足が現場を直撃していた。2024年正月、木村優希さんにとって心待ちにしていた人と会う。フランス人ユーチューバーのギヨーム・ジャマルさんは2012年に来日し日本各地の魅力を発信し続けている。2018年に天城荘を訪問し旅館を満喫する動画をアップしてくれた。依頼を受け動画撮影を行った。
斜里町ではコロナ前、120万人以上の観光客が訪れる人気の場所だった。しかし2022年4月23日、知床遊覧船KAZU Iが沈没し死者・行方不明者26人という惨事となった。事故を起こした運行会社はもぬけの殻、損害賠償はまだ進まず。事業者だけでなく街も痛手を負った。2023年8月、観光船が再開し事業者たちは運行判断を複数者で決定し陸上との連絡手段を3つ以上用意するなど自主ルールを課した。利用客は徐々に回復しているが影響は大きい。
2023年4月、丹羽慎さんが斜里町役場に設けられた献花台を訪れた。事故で人生が大きく変わった。斜里町の人口は約1万人で若者の多くは斜里町を出てしまう。丹羽さんは神奈川に住んでいたものの心配になりUターンを決意。再び街を元気にしたいと考えた秘策とは。
世界自然遺産・知床。故郷を再び元気にしたい思いからUターンした丹羽さん。2023年2月にHOTEL BOTHをオープン。安さにこだわり若者に人気。また地域の交流の場として使われ始めている。1月下旬、丹羽さんは新たなイベントを開催。当日を迎え丹羽さんの呼びかけで町長も駆けつけイベント開始。会場には地元食材を使った食事ブースも広がる。子供たちは大喜び。3月上旬、流氷が広がる。知床に観光客が戻り流氷ツアーが人気。失われた信頼を取り戻す、知床では歩みを進めている。
エンディング映像。
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