2024年4月8日放送 10:05 - 11:00 NHK総合

キャッチ!世界のトップニュース
カタール アメリカ

出演者
望月麻美 高橋彩 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像のあと挨拶をした。

(ニュース)
イスラエル支持の姿勢に変化

アメリカはイスラエスにとって最大の同盟国で兵器を提供している。戦闘開始から6ヶ月間兵器や弾薬を提供し続けてきた。しかしイスラエルの攻撃によって毎日数十人が死亡するなかアメリカとイスラエルの関係には緊張が生まれている。ハマスの攻撃後バイデン大統領はイスラエルに全面的支援を約束した。アメリカはイスラエルの最大の同盟国で年間38億ドルの兵器を提供している。戦闘で子ども・医師・人道援助スタッフの殺害が世界で伝えられるとバイデン大統領のメッセージは代わり、ネタニヤフ首相に作戦を見直すよう求めた。しかし大統領はイスラエルに対する怒りを牽連する一方で目立たないように兵器を送り続けた。2月、イスラエル軍がパレスチナの飢えた群衆に発泡した時、兵器の提供を続けるかと問うと「YES」と帰ってきた。4月、ボランティア7人が殺害された時バイデン大統領はネタニヤフ首相に電話で「容認できない」と伝え市民の殺害をやめガザの人々に人道援助が届くような措置の実証を求めた。戦闘開始から6か月たってようやくアメリカは要求に従わなければ支援を見直す可能性があるとネタニヤフ首相に警告した。ブリンケン国務長官が「人命を尊重しなければ私達とテロリストの区別がつかなくなる恐れがある」と発言するまで6ヶ月もの時間を要し、それまでに多くの抗議が行われている。今年は大統領選挙の年だが、バイデン大統領はアラブ系住民、若者、進歩派などイスラエルに武器の提供を辞めるよう求める支持者の怒りを買っている。

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特集 望月キャスターの中東報告 カタールの仲介外交

カタールは今回だけでなく1990年代の終わりごろから様々な交渉に携わってきていて、国際社会で「仲介役」として認知されている。アメリカがアフガニスタンで進めた軍事作戦をめぐり、タリバンとアメリカの和平交渉を仲介。去年9月、アメリカとイランが互いに拘束していた合わせて10人を解放した交渉でも仲介役を担った。ペルシャ湾に面するカタール。取材したのはイスラム教の断食月「ラマダン」の期間中。日中は人通りもまばらだったが日没を迎えると多くの人で賑わった。国土は秋田県とほぼ同じ広さで、人口は約300万。沖合には世界最大級のガス田があり、天然ガスをLNGに加工し日本など世界中に輸出し莫大な富をもたらしてきた。国民一人あたりのGDPは日本の34位に対し6位。経済力に加えてカタールの存在感を高めているのは独自の仲介外交。その強みとは何なのかカタール外務省のアンサリ報道官に話を聞いた。アンサリ報道官は「対立する国や組織に関わらないことは簡単だが、それでは誰も同意や仲介の手助けをしなくなってしまう。わたしたちは仲介のため我が国の政治力やネットワークを駆使している。」と話した。ネットワーク作りの例として上げられるのはタリバンやハマスがカタールに設置した政治部門の事務所だ。カタールにはハマスの最高幹部、ハニーヤ氏も暮らしている。国際社会から「テロ組織」と呼ばれる組織とも積極的に関係を築いてきたことでカタールが仲介役として名をはせるようになったとアンサリ報道官は説明した。2017年にはサウジアラビアやUAEなどが対立するイランが支援する組織との関係などを理由にカタールと3年半にわたり国交を断絶した。このように時に一部の国から強い反発を招くこともある。カタール外交に詳しいジョージタウン大学カタール校のメーラン・カムラバ教授はカタールの仲介外交は積極的な情報発信や世界的なイベントの開催など様々な取り組みの一環だという。

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カタール外交に詳しいジョージタウン大学カタール校のメーラン・カムラバ教授は「カタール周辺にはサウジアラビア・イラン・イラク・イスラエルがあり不安定です。小国カタールはピースメーカーを目指してきました。生存努力として、できる限り多くの友人を持つ外交を目指し、アメリカとの強固で密接な安全保障と軍事関係の確立をしました。カタールにハマスがいることは、アメリカが目を行き渡らせることができるというメリットがあります。カタールは、仲介外交で存在感を示し、次の仲介につなげることができます。しかし、両者の溝を埋めることができるのはイスラエルに軍事支援をしているアメリカだけなので、アメリカに交渉のテーブルについてもらうことが重要です」などと話した。ニューヨーク・タイムズは、アメリカ高官の話として、バイデン大統領がカタールのタミム首長とエジプトのシシ大統領に書簡を送り、ハマスに交渉進展に向け圧力をかけるよう求めたという。

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(エンディング)
次回予告

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