- 出演者
- 高橋彩 別府正一郎
オープニング映像の後に挨拶をした。
藤原帰一氏は映画「オッペンハイマー」を紹介。極秘裏に原爆を開発するアメリカ・マンハッタン計画の責任者であるロバート・オッペンハイマーを描いた映画となっていて、日本では3月29日に公開される予定となっているが、アメリカなど各国ではすでに公開され米アカデミー賞でも作品賞など7部門を受賞している。原爆を開発した責任者の胸中を描いた作品となっていて、完成に苦悩する様子を見せている。原爆投下後の広島・長崎についてはっきりとした表現を避けていることについて、藤原氏は映画はオッペンハイマーの主観映像として描かれ被爆の惨状ではなく画面を見て原爆から目を背けるオッペンハイマーの姿がみられ、実験の成功を祝う場ではそこにいた女性の顔が崩れていく様子に核の恐怖が表現されていると言及。原爆開発をサクセスストーリーのように描きながらも、その奥で過ちの罪悪感に囚われていく様子が表現されていくものの、オッペンハイマー自身は核兵器廃絶の運動には賛同しない様子を見せる。その一方で、オッペンハイマーは原子力委員会に迫害される様子が描かれている。アメリカでは原爆投下が第二次世界大戦を終わらせたと評価する声も聞かれるものの、映画「オッペンハイマー」は核兵器の恐怖が描かれている。また、日本ではビキニ環礁での水爆実験の恐怖が「ゴジラ」の誕生に繋がっていくが、新作「ゴジラ -1.0」は民間人の犠牲や核実験により変異したゴジラが登場し、原爆が戦争を終わらせるのではなく原爆が新しい時代を作ることへの恐怖が描かれている。藤原氏は「オッペンハイマー」は核が使われることへの危機感に基づいた作品だとまとめている。
次回の「映画で見つめる世界のいま」は4月24日放送となる。
モディ首相は常々「紅茶売だった家の息子としての貧しい生まれ」に付いて語り、そこが自身とインドのそれまでの統治者やエリートとの違いだとしている。モディ氏は8歳の時RSSという世界最大の右派団体に加わった。RSSはファシズムに刺激を受けた人が創設した団体だ。モディ氏は毎朝集会に行っていた。参加者は厳しい寒さのなかヒンドゥー主義のスローガンを唱えながら武術に励む。RSSは慈善活動を行う数百万人のメンバーを擁している。コロナ禍には制服を着たメンバーが国の施策を手助けした。しかしその目標は明確で「世俗社会のインドをヒンドゥー教社会にすること」だ。これまでメンバーたちは宗教暴動を起こしてきたと批判されている。モディ氏はRSSのシンボルとも言える人で、出世を重ねてきた。モディ氏はインタビューには応えず、RSSについて語ることも少ない。しかしモディ政権が行ってきたことはヒンドゥー至上主義国家にするための、少数派を迫害するものとの批判がある。今年の選挙で勝利し、首相3期目となると、より大胆になるのではとするアナリストもいる。
韓国のプロ野球では今シーズンから、ピッチャーの投球をAIで自動的に判定するロボット審判が導入される。ロボット審判ではホームベースの真ん中と尖った部分にストライクゾーンが設定され、ピッチャーが投げると複数のカメラが追跡し、球がホームベースを通過しないとストライクにはならない。判定は間を置かず球審に伝えられる。また、アメリカで先に導入され試合時間が平均で24分短縮された、投球間隔を制限するピッチクロックも導入される。
中国・ロイア・イランの海軍がオマーン湾付近の海域で合同の軍事演習を開始した。ともに対立するアメリカなどを念頭に連携強化を図る狙いがある。今回の合同演習はイラン海軍が主催し、11日~15日まで実施され、「平和と安全をともに作る」をテーマに海賊対策や捜索救助を中心に集合・演習・総括を行う。
特集した映画「オッペンハイマー」に関する映像の紹介。主演のキリアン・マーフィーさんがかぶっていた帽子を制作したのはロサンゼルスに店を構えるこの道30年のベテラン職人で、これまで「インディ・ジョーンズ」などの映画に登場する帽子を制作してきた。作品に登場した帽子の複製は作業場に大切に展示されている。