2024年11月20日放送 10:05 - 10:55 NHK総合

キャッチ!世界のトップニュース
中東情勢

出演者
望月麻美 高橋彩 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像と挨拶。

(ニュース)
海底通信ケーブル 切断・損傷

北欧のバルト海で2本の海底通信ケーブルが切断されたり、損傷しているのが見つかり、沿岸の当局が捜査を始めた。ドイツの国防相は破壊工作が疑われるとしている。バルト海では、ロシアによるウクライナ侵攻後緊張が高まっていて、おととしロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプラインで爆発が起きたが真相は明らかになっていない。1本はスウェーデンとリトアニア、もう1本はフィンランドとドイツをつなぐケーブルで、海底深く設置されたケーブルが自然に切れることはありえず、フィンランドとスウェーデンの警察が捜査を開始した。この海域ではロシアの無人機の飛行やGPSの電波妨害スパイ船の航行などがみられる。対空防衛の専門家は「驚くべきことにケーブルの切断が中国の商船が通過したあとに起きている。ロシアと中国が協力している疑いがある」とコメント。

ドイツ ショルツ首相 落胆

南米ブラジルで行われたG20首脳会議が閉幕した。ロシアのウクライナ侵攻の状況もテーマとなった。最終文書では、僅か数行しか触れなかったものの会議の期間中、この問題について各国首脳による多くの重要な対話が行われた。中国はロシアに戦闘用無人機を供与しているとの疑いがある。ウクライナでの戦闘はエスカレートしているが中国は、それを止めようとはしていない。ショルツ首相は中国・習近平国家主席との会談後、「ロシアの責任について明確な言葉が出てこないのではとても十分とは言えない」と述べた。米国・バイデン大統領はこれに先立ち会議を大きく動揺させていた。ウクライナは米国から供与された武器でロシア領内の攻撃を始めた。ロシアは、これを新たな攻撃と感じている。貧困対策として、G20各国は数十億ユーロを拠出する考え。

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G20首脳会議Group of Twentyオラフ・ショルツジョー・バイデン習近平
ワールドEYES
トランプ氏返り咲き どうなる中東情勢

米国・トランプ次期大統領の就任まで2か月。トランプ政権の復活が今後の中東情勢にどう影響するのか考える。1期目で見せた極端なイスラエル寄りの姿勢は基本的に変わらないと予想する。実際、イスラエルのネタニヤフ首相はトランプ氏の勝利をもろ手を挙げて歓迎している。1期目のトランプ政権:米国大使館をエルサレムに移転、パレスチナ難民への支援打ち切り、イスラエルとアラブ4か国・国交正常化仲介、イラン核合意から離脱・制裁強化、ゴラン高原のイスラエル併合を承認。バイデン政権はカタールやエジプトとともに停戦実現に向けてイスラエルとハマスの仲介を進めてきたが、双方の主張の隔たりは埋まらずカタールは仲介をいったん停止すると発表した。ネタニヤフ政権の極右閣僚は「ガザ地区に再びユダヤ入植地をつくるべき」「ヨルダン川西岸地区の入植地をイスラエルに併合する」と発言。トランプ氏は駐イスラエル大使には元アーカンソー州知事のハッカビー氏を指名。イスラエルによるパレスチナの占領、入植活動さらには併合が進められた場合パレスチナ問題の解決の可能性は失われてしまうことになる。

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イラン核合意ゴラン高原ドナルド・ジョン・トランプハマースベンヤミン・ネタニヤフワシントン(アメリカ)国際連合

米国・トランプ政権の復活が今後の中東情勢にどう影響するのか考える。解説委員出川展恒の解説。イラン敵視政策の強化すなわち、イランに対する圧力や包囲網を強めていくのは確実。特に、イランの収入源である原油の輸出を徹底的に止めようとするだろう。イランは対抗措置としてIAEA(国際原子力機関)による査察にも協力せずウラン濃縮活動などをさらに加速させると予想される。そして、核兵器の開発や保有は行わないとしてきた従来の政策を今後、見直す可能性もある。そうなるとイスラエルがイランの核保有を阻止するため実力行使する可能性が一層高まりそれは戦争に発展するリスクも排除できない。トランプ氏自身はイランとの戦争を望んでいないとしてもイラン側がペルシャ湾岸にある米国の施設を報復攻撃して米国が、否応なく戦争に巻き込まれていく事態もありえる。

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ドナルド・ジョン・トランプ国際原子力機関

米国・トランプ政権の復活が今後の中東情勢にどう影響するのか考える。解説委員出川展恒の解説。サウジアラビアの最高実力者、ムハンマド皇太子はバイデン政権との関係がよくなかったこともありトランプ政権の復活に大きな期待を寄せている。1期目では、国交を断絶していたサウジアラビアとイランだが、去年、国交を正常化した。そして最近、両国の軍のトップ同士が会談して合同軍事演習を行うことで合意するなど関係を強化している。トランプ次期政権がサウジアラビアと連携してイラン封じ込めを進めるということはなさそう。一方、サウジアラビアとイスラエルは、去年の夏の時点で国交正常化も近いと伝えられていたが、ガザ地区の戦闘の影響で国交正常化は当面、望めなくなっている。ムハンマド皇太子は先週、首都リヤドで開かれたアラブイスラム首脳会議で「イスラエル軍の攻撃で大勢のパレスチナ人が犠牲になっていることについてジェノサイドだ」と述べて強く非難した。中東の国際関係は4年前とは大きく変化している。拡大する中東の紛争の行方は再び政権の座につくトランプ氏の判断に大きく左右されるが今のところ、楽観的になれる材料は見当たらない。

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テヘラン(イラン)ドナルド・ジョン・トランプムハンマド・ビン・サルマーンモハマド・バゲリリヤド(サウジアラビア)ルウィーリ参謀総長
(エンディング)
あすは

キャッチ!世界のトップニュースの番組宣伝。明日はロシアを念頭にしたミサイル配備を巡って揺れるドイツについて伝える。

エンディング

エンディングの挨拶。

キーワード
パキスタン
伝統受け継ぐ”文化祭”

イスラマバードで行われた民族文化を紹介する祭りの映像。国内各地から民族音楽家や踊り手が集結。工芸品の展示や職人たちの実演も。毎年11月に開かれパキスタンの文化を伝えている。

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イスラマバード(パキスタン)
(告知)
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