- 出演者
- 設楽統 松本人志 小池栄子 佐藤健寿 田中陽希 米元瑛 田中正人 武井明日香
次に紹介するのは奇界遺産フォトグラファーの佐藤健寿さん。佐藤さんは巨大廃墟や世界の奇妙な風習を撮影しており、これまで100か国以上を巡ってきた。佐藤さんは、今回、中央アジアの約30年前までソ連だった5つの国に撮影へ行くという。
佐藤さんは「中央アジアはあまり観光地のイメージがないのですが、今回、カザフスタンのゴーストタウン化した旧ソ連の秘密軍事都市に行ってきました」などと話した。
佐藤さんは、日本から飛行機で約12時間かけ、カザフスタンへ移動した。カザフスタンは1991年に旧ソ連の構成国から独立したが、現在も国民の約20%はロシア系の人々で、公用語もロシア語となっており、カザフスタンの町並みにはソ連の影響が色濃く残っているという。佐藤さんは、ゴーストタウン化したカザフスタンのチャガンという町に移動した。1950年代、ソ連が西側諸国と緊張状態にあったとき、軍事都市として作られたのがチャガンだった。チャガンの元住民のハミットさんの案内を受けながら、佐藤さんはドローンなどで廃墟を撮影した。町の近くには、戦闘機を守る格納庫などが見られた。
ゴーストタウンに人影、国連の関係者でカザフ30周年の取材に来ているという。カザフスタン最大の奇怪遺産は核実験施設。チャガンから80キロの位置では史上最大級の核実験が行われていた。軍事都市チャガンも核実験の防衛・輸送地点として使用された為、秘密都市にされていたという。約70年前は旧ソ連が核実験をしていた頃。原子爆弾は火薬爆弾の100万倍の威力と言われ、水素爆弾は1000倍になることもある。爆発は周囲170キロ以上で確認され、ハミットさんが見たキノコ雲はこの実験で行われたものと思われる。
佐藤さんは核実験の街への影響について「徹底的にかん口令がしかれて、住民たちも爆発の実験をやっていることは気づいていたが、具体的に何をやっているかわかっていなかった。このあとは秘密の核実験場に行った。そこは核実験を456回やったと言われている。立ち入り禁止になっていない」などと述べた。
秘密の核実験の真相に迫る。クルチャトフ市はクルチャトフというソ連において核爆弾を作った人の名がついた都市。クルチャトフ市も30年前まで一般人立ち入り禁止の街。街の外れは人気のない廃墟。かつてはソ連軍の関係者だけで2万人が住んでいたが、核実験場が閉鎖し、その数は半数以下。街の中心部を目指し歩くがまだ人気はない。廃墟には野犬が多いという。野犬が1番危険だという。車で街の中心部へ移動。すると旧ソ連の秘密警察KGBの廃墟を発見。KGBはソ連崩壊まで存在した情報機関。冷戦時代はアメリカCIAと争う組織といわれた。核実験の心臓部だった街では地元住民への情報規制も厳しく、KGBによって管理・監視されていた。街の中心には不思議な光景が。
さらに町の中心に向かうと不思議な光景が。旧ソ連の原子爆弾開発責任者、クルチャトフの巨大な像がある。佐藤は「いまだに市の名前として残している、銅像も立っているということはロシア系住民も多いのでネガティブな歴史だと言い切れない何かが住民にあるのかなって気がする。」と話す。当時この町の住民は厳しい制限を課せられていたが20%増しの給料やほかの都市では不足していた食料品の供給など特別な恩恵を得ていたという。それだけソ連が重視していたのが秘密の核実験場。
旧ソ連が残した秘密の核実験場へ潜入。秘密の核実験、近隣住民に隠された真相に迫る。
地震から2週間 2次避難ためらう声。