2026年9月15日放送 19:30 - 19:57 NHK総合

クローズアップ現代
コメ被害 水害リスクも”地球上最悪”植物どう防ぐ?

出演者
星麻琴 五箇公一 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

キーワード
ナガエツルノゲイトウ自然環境研究センター
#5162 コメ被害 水害リスクも “地球上最悪”植物 どう防ぐ?
コメ被害 水害リスクも “地球上最悪”植物

ナガエツルノゲイトウは特定外来生物で南アメリカ原産の植物で兵庫県に観賞用として輸入され、その後各地へと拡散した。8月、茨城ではナガエツルノゲイトウがコメ農家に深刻な影響を与えていた。コメの水田にナガエツルノゲイトウが入り込んでおり、機械での収穫で約20分のところが2日間かけて手作業で行わないといけなくなっていた。対策として除草剤が欠かせず、年間60万円の出費となっている。地元住民や学生たちが主体となり各地で駆除作業が進められている。自治体によっては業者に委託し、刈取船で駆除し、1日で数十トンを駆除している。しかし駆除しても翌年には再び繁殖してイタチごっことなっていた。ナガエツルノゲイトウ研究の第一人者である今井教授は、繁殖の原因は驚異的な再生力にあるとし、1cmの茎からでも12日で8倍の大きさへ成長してしまうなどと伝えた。繁殖が止まらない理由は他にもあり、被害に悩まされてきた千葉県が独自のシミュレーションで一度侵入を許すと下流方向に広がっていくことを明らかにしていた。ナガエツルノゲイトウは茎が折れやすく水に浮かびやすい特性があり川から拡散しやすくなっていた。また人的要因も拡散に影響しており、長靴に付着しても拡散してしまっていた。

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ナガエツルノゲイトウ千葉県国立環境研究所甲南大学

ナガエツルノゲイトウは兵庫県で初めて確認されて以降、全国へ次々と拡散し、現在は29都府県にまで及んでいる。各自治体は多額の費用を駆除に費やしており、千葉県は今年度駆除予算に2億5千万円を計上し、これまで累計約14億円を投入して東京ドーム3個分以上駆除してきた。茨城県でも今年度から7千万円を駆除予算としており、拡散は川のほぼ全域に広がっていた。しかしこの予算では全体の1割程度しか駆除できずにいた。令和8年8月千葉豪雨では、大和田排水機場にて排水作業が行われ、ナガエツルノゲイトウの群落が押し寄せ、堤防決壊リスクが高まっていた。

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“地球上最悪”植物 拡大をどう防ぐ?

国の侵略的植物の根絶プロジェクトに参加している国立環境研究所の五箇公一が登場。五箇は日本は水脈が各地に広がっていて繁殖するうえでは好条件となっており、また温暖化により水温が高まるとよりナガエツルノゲイトウにとって適した環境になっていくなどと解説した。ナガエツルノゲイトウによる中国での農作物への影響を紹介。原産国の南米ではナガエツルノゲイトウの天敵であるナガエツルノゲイトウノミハムシが生息しており生態系が保たれているなどと説明した。国の取り組みではドローン・AI・除草剤の可能性だと伝えた。

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ナガエツルノゲイトウの早期発見として期待されているドローン×AI。農研機構ではナガエツルノゲイトウをできるだけ発生初期に広範囲で発見する取り組みが行われ、ドローンで撮影した画像をナガエツルノゲイトウ検出専用のAIソフトで分析し、他の植物と識別して個体ごとに検出している。早期発見が可能になれば駆除コストが削減できると期待されている。根絶を目指した研究も始まっており、除草剤利用の新たな可能性が模索されている。除草剤の使用は農地などに限られており河川や湖などへは想定されていない。国のプロジェクトでは除草剤の環境リスクを評価して農地外利用を探る研究が実施されている。基礎研究からナガエツルノゲイトウの生態を解明し、除草剤の生態系への影響や農地外利用の可能性を慎重に検討していくとしている。

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ナガエツルノゲイトウ人工知能内閣府農業・食品産業技術総合研究機構近畿大学

ナガエツルノゲイトウに対する除草剤の可能性について五箇は、期待できるが農地外での利用は生態系への影響などのリスク管理が必須で、適正な法整備やガイドライン作成など国としての準備も求められるなどと解説した。五箇は日本の植物であるワカメなどは海外では外来植物問題となっており、海底の環境を変えてしまい、漁業にも影響を与えているなどと伝えた。五箇は国際間で外来種を出さないという努力が必要ではあるが流通を考えると難しい問題であり、外来種におけるリテラシーや共通言語が世界的に広がることが最も対策につながるなどと告げた。

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