- 出演者
- 膳場貴子 駒田健吾 中西悠理 杉浦みずき 唐橋ユミ
去年12月に取材した保守系団体・ターニングポイントUSAの集会。主催者である政治活動家・チャーリー・カーク氏が今月10日に殺害された。ユタ州の大学で政治イベントの登壇中、銃撃されて死亡。2012年、18歳でターニングポイントUSAを設立。現在団体は3500以上の大学や高校に拠点を持つまでに成長。カーク氏は銃規制や人工妊娠中絶への反対、厳格な移民政策といった保守的な主張で知られていた。銃撃される4日前には日本を訪れ、都内で参政党のイベントで講演。SNSで「日本ではかつての欧州やアメリカと同様に多くの外国人を受け入れようとしている。日本を変えてはならない」などと述べている(カーク氏のポッドキャストより)。去年の大統領選ではトランプ氏を支援し、若者票の取り込みや資金集めでも大きく貢献。容疑者は同性愛やトランスジェンダーなど性的マイノリティの権利を守るよう主張。バイデン前大統領はSNSに「私たちの国ではこのような暴力は許されない」と投稿、オバマ元大統領も「民主主義社会において決して許されない」と書き込んだ。トランプ大統領は「左派、リベラル派の影響で事件が起きた」と決めつけた。イーロン・マスク氏も「左派は殺人政党だ」と投稿するなど左派を糾弾する発言が相次いだ。同志社大学政策学部・吉田徹教授は「感情的分極化。対話の契機などが全くない社会になってきている。民主主義にとって非常に危険な兆候」などと話した。
保守的な政治活動家・チャーリー・カーク氏の銃撃事件は言論の自由を脅かす事態にまで発展。ABCテレビのトーク番組の司会者・ジミー・キンメル氏が「トランプ氏の支持層であるMAGA派は容疑者を自分らの仲間じゃないことにしようと必死で、事件から政治的利益を得ようとしている」と発言。FCC・連邦通信委員会トップはこの発言が「事実と異なる」と問題視。ABCは番組の無期限の放送休止を決定。トランプ氏は日頃から自身に批判的なテレビ全般の規制まで示唆した。同志社大学政策学部・吉田徹教授は「政治介入し、あるいは忖度させて共和党寄り、トランプ寄りのものにしようという戦争が始まっている」などと話した。
寺島が「世界的に見て冷戦の終焉までは左派、左と言ったら社会主義者、共産主義者だった。いまやリベラル派も左だとくくりつけ葬り去ろうとしている。本当の意味での民主主義の試練にぶつかっている。一番の大きなテーマはポピュリズムで武装した権威主義、単純化して決めつけて扇動し、抑圧してくる。こういう時代にいちばん重要なのはリーダーを見極めること」、安田が「日本の中でも大きな事件が起きるとマイノリティに矛先を向けたデマ、ヘイトが横行。かつての総務大臣が電波停止の可能性に言及。日本から遠い問題と片付けられることではない」などとコメントした。
アメリカの分断が深刻。松原が「大統領をも笑いの種にするトークショーがものすごい人気で、大統領も笑われにいくことで懐の深さを見せる。これが民主主義の成熟のように私には映っていた。トランプ大統領は気に食わない。報道のありようというよりは政権を敵に回したくないというのが働いてしまう。トランプ氏もそれが分かっているから執拗に攻撃を繰り返したり裁判を起こしたりしている」などとコメントした。
牛に縞模様を塗るとアブなど血を吸う虫に吸われにくくなる。日本人がイグ・ノーベル賞を19年連続で取得した。
「サンデージャポン」の番組宣伝。