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ハキリアリの生態を取材するため、パナマの熱帯雨林を訪れた。最初に紹介するのは「アッタ・コロンビカ」と呼ばれる背中の鋭いトゲを持ち、足はクモのように長くなっている。取材する中、葉っぱを運ぶこともせず、行進のジャマをするアリの姿を発見。このアリは敵から守る為に働く戦闘部隊である事が説明された。映像でも大きな葉っぱを前に立ち往生しているアリを助ける為、葉っぱをどかす作業する姿も紹介された。
ハキリアリが、葉っぱを切る姿が紹介。片方の顎を押し当てて進み、長い足をコンパスのように動かし、円を描くように切っていき、最後は両顎で挟んで見事に切る姿が映っていた。中には30cmほどある大きな葉っぱも1時間半位で切り取り、小さい葉っぱは丸め込むように収穫していた。
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ヒゲじいが、そこまで葉っぱを切ってしまうのは木を枯らす事にも繋がるのでは?の質問。ここで実際の映像で、ハキリアリが収穫した後の木の様子を確認すると全て先端の葉っぱを取っている事を確認。これは、先端の若い葉の方が柔らかく切りやすい事と先端を取る事で下に生え始めた木にも光が入るよう工夫されていると説明された。また、ハキリアリはパナマに生える2000種類以上の木の葉っぱを収穫する為、木のダメージも最小限になっている事が伝えられた。
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ハキリアリが葉っぱを取る理由を紹介。葉っぱを収穫し、向かった先は地面の穴で、その奥にはキノコがあった。ハキリアリはキノコを育てる為に葉っぱを運んでいた。このようにキノコを育てるのは、ハキリアリだけで地球上でもパナマでしか見られないと伝えられた。
更にハキリアリと女王アリを中心に分業をしている。
ハキリアリの更なる生態を紹介。北海道教育大学の村上貴弘博士は、パナマで20年間を調査している人物である。ハキリアリは、仲間が道を間違わないよう誘導したり、触覚を 合わせ場所確認したりと様々な生態がある中、最近では音を通してコミュニケーションをとってる事が証明されつつある。特殊マイクで音を確認すると良い葉っぱを見つけたり、巣の中で幼虫を運ぶ時に音を発する事が紹介された。村上貴弘博士は、他のアリも音は出すがハキリアリは複雑な音を出すので特別だと思うと述べていた。
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ハキリアリの巨大農場は女王アリから始まった。4センチもの大きさで20年生き生涯で2億個もの卵を産む。同じ女王から生まれた兄弟の大きさはバラバラ10種類あり畑を大きくする農地拡大係やキノコに悪い菌が付いていないかチェックする作物管理係、蛹を守る子守係、葉っぱを狩って運ぶ収穫&運搬係、通り道を綺麗にする道路整備係、仲間を敵から守る戦闘部隊、ハエ退治専門の特殊部隊係とそれぞれ30種類以上にも及ぶ専門の仕事を持っている。体の大きさがバラバラな理由はまだよく分かっていないが、遺伝や与えられるキノコの量が関係していると考えられている。
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雨期になると熱帯の天候も不安定で、キノコは温度や湿度の変化に敏感で巣に持ち込むことができないため、雨が降り始めると運搬係は運んでいた葉っぱを地面に捨てなければならない。綺麗に整えた巣への道は滑降の水路となってしまった。アリたちは落ち葉の下で雨宿りしていた。アリたちの道はすっかり荒れてしまったが、アリたちは係に関係なくみんなで落ち葉や泥を片付け道の復旧を始めた。
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雨の季節が終わると、ハキリアリが花を運んでいた。ハキリアリは季節に応じて巣に運ぶ植物を選び花もキノコを育てる肥料にする。熱帯の森の恵みを余すこと無く活かしている。
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巣の近くで目立たないけれど大切な仕事をしているのは、ゴミ捨て係のハキリアリ。運んでいるのは古くなったキノコ畑のカケラで、放っておくと悪い菌が発生するためすぐに捨てなければならない。ゴミは遠くにある木に登りそこから投げ捨てることで雑菌だらけのゴミ捨て場に近づかなくてすむようになっている。この係のアリたちは、死が近づいた仲間も運びゴミ捨て場に投げ捨てるという役割もある。ハキリアリは成虫になってからわずか3カ月の命で、キノコと共に生きキノコと共に死んでいく。
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ダーウィンが来た!生きもの新伝説の次回予告。
NHK+の告知。
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