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今回は絶滅危惧種「シマフクロウ」。希少な命を未来に繋ぐ最前線に迫る。
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- シマフクロウ
日本でシマフクロウが暮らすのは北海道の極限られた場所で、生息数は200羽あまり。詳しい生息地は公表されず、国の徹底した管理のもとで暮らしている。今回、環境省と専門家の協力を得て取材が許された。シマフクロウは夜行性、川の浅瀬で魚を捉えていた。多くのフクロウは音を頼りに狩りをするが、シマフクロウは目を頼りに狩りをしている。貴重な鳥たちを守っているのが釧路湿原野生生物保護センター。事故や病気で保護された絶滅危惧種を治療。訓練して再び野生に戻している。ここで働く獣医師の齊藤慶輔さんと渡辺有希子さんは20年以上、貴重な命を救ってきた。2021年11月、齊藤さんたちが最も気にかけているシマフクロウが2歳の「ハル」。ハルは産まれてすぐに親がいなくなったオスのシマフクロウでとっくに独り立ちしていなといけない年齢。野生で暮らしたことがないので人が訓練して野生に戻そうとしている。まずは狩りの様子を見みみた。ハルは池の中に入り魚を捕まえようとしてた。魚を狭い容器に泳がせて、狩りの基本を覚えさせることにした。その後、ハルは待ち伏せての狩りを習得した。
シマフクロウのような絶滅危惧種が事故にあった場合、保護センターに救助要請が届く。現場に行くと、道路脇にシマフクロウを発見。頭を強くうち、両目の瞳孔の大きさがバラバラ。頭だけでなく翼も骨折していた。真夏に保護されたので「ナツ」と呼んで見守ることにした。シマフクロウは事故に会う直前に、カエルを食べていたことがわかる。道路に降りてカエルを食べているとき、車のライトに照らされるとシマフクロウは目がくらんで動けなくなってしまう。その結果、車とぶつかってしまう。齊藤さんたちは道路に溝を作り、音と振動でフクロウに気づかせるなど対策も行っている。
事故で傷ついたシマフクロウ。野生復帰できない時、保護センターの次に行くのが動物園。釧路市動物園では現在20羽ちかくのシマフクロウが暮らしている。野生に帰れないフクロウを引き取り、子どもを増やしている。世界で初めて飼育下での繁殖に成功した。シマフクロウは30年以上生きる上、飼育には広いゲージが必要。1つの動物園では数に限界がある。そこで全国の動物園が飼育に名乗りを上げた。
夏、訓練開始から9月。訓練は次のステージへ。水深10cmだった池が40cmほどに。魚が格段に捉えにくくなっていた。この日ハルは4回目の挑戦で見事、魚を獲ることに成功した。ハルは魚を捕まえやすい浅瀬を探して待ち伏せるという野生で生きていくうえで欠かせない技を身につけた。訓練は始まって3年。ハルは保護センターを出て釧路市動物園で繁殖を行うことになった。野生の親から生まれたハルは、貴重な血統を持つ存在。その上、事故にあってないので繁殖できる可能異性が高く、動物園がずっと欲しがっていた理想のシマフクロウだった。シマフクロウは縄張り意識のとても強い生き物。そのため、ハルを離す場所が決まらないという。繁殖のできるハルを一時的に動物園に移し、種の保存に貢献してもらうことになった。2024年2月、ハルのゲージに、メスのミドリがやってきた。この時、ミドリはハルに近づくもハルは逃げてしまった。10月、再びハルのもとを訪ねると、夫婦になっていたことが分かった。うまくいけば子どもが生まれるかもしれない。保護センターでは、事故でけがをしていたナツが回復し、リハビリを開始した。ナツは事故の後遺症で片目が見えなくなっていた。リハビリを初めて1年半。翼の傷は癒えていないが、魚を獲ることを覚えていた。
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