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オープニング映像。
2023年、宗谷丘陵の笹原が枯れ果て真っ白になる出来事が起きた。明石博士によると、ササは一回花をつけると次の年には枯れてしまい、全体にいっぺんに花が咲いたので枯れて白くなっている状態だという。ササは全国各地でみられるイネ科の植物。どのササも数10年から120年に一度広い範囲で一斉に開花する性質を持っている。北海道でこの一斉開花が始まったのは3年ほど前。まだ開花は続いているはずということで番組は花を探し、クマイザサの花を発見。開花の撮影にも挑んだ。クマザサの花粉は昆虫ではなく風が運ぶ。なぜ長い周期で花を咲かせるのか?その秘密は地下茎。ササは花を咲かせるかわりに地下茎を伸ばし、そこからいくつも新しい地上部分が出てくる。地下茎で殖える戦略は、花を咲かせるよりササが勢力を拡大するのに有利だったのではないかと考えられており、それで開花の周期もどんどん長くなったのではないかという。一方で地下茎だけを伸ばして花を全く咲かせないと、子孫を残せないため元のササが環境次第で全滅するリスクもあるという。花が咲くと笹原には花を食べる昆虫が集まってくる。実が実るとそれを食べる動物たちも集まってくるが、一斉に開花するので天敵に食べ尽くされずにすむという。ササの実は人間にとっても大切な役割を果たした。名寄市では、明治34年頃大凶作が起こった際ちょうど120年前のササの開花期と重なり、開拓者たちはササの実を団子などにして食べ飢饉をしのぐことができたという。当時の資料を基にササの実だんごを再現した。
続いて沖縄県・西表島で南の海を“走る”花畑を紹介する。出現するのは夏の大潮の日のみで、真っ白な雄花が直立した状態で海面を走る。この植物は海底から生える海草「ウミショウブ」で、昆布などの海藻類とは別の植物。ウミショウブはかつて陸地に花を咲かせる植物だったが、生存競争の結果光合成が安定的に行え、他の植物があまりいなかった浅い砂地の海に進出した。ウミショウブの雄花は2ミリ程度の雪だるま状の白い粒で、ウミショウブの根本から分離して海上で開花して漂う。雄花の開花が近づくとウミショウブの根元部分から気泡が次々と発生し、泡に乗って蕾が浮上し、開花と同時に反り返った花びらが海水を抱え込むことで水面で立ち上がっているように見える。立ち上がった雄花は風を受けて滑るように海面を走り出し、干潮を迎える頃にウミショウブの雌花が海面に姿を現す。雌花に海面を走る雄花が引っかかり、中央部分の雌しべにくっついて受粉が行われる。受粉を終えて秋ごろになるとウミショウブに5cmほどの実ができ、中から浮袋の付いた種が出てくる。水面に浮上した種はゆっくりと漂い、数時間経つと海底に沈んで根をはる。一方軒年は西表島近海でアオウミガメの個体数が増えていることもあってエサのウミショウブを食べて無くなるスピードが早くなり、群生域が減少傾向にある。アオウミガメは元々西表島などで食用だったことから個体数が減少してきたが、近年ウミガメを食べる文化が衰退していることから個体数が安定して増加傾向に転じているという。そこで西表島ではウミショウブを保護するための柵を設置し、ウミショウブの苗を柵の中に植える活動も行われている。この他北海道の笹について紹介を行った。
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