2026年5月10日放送 10:00 - 11:00 テレビ朝日

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「異才と呼ばれて」

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オープニング

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異才と呼ばれて
異才と呼ばれて

小学6年生の濱口瑛士くんは自閉スペクトラム症を抱えており、コミュニケーションに困難を抱えている。不登校が長く続き、家に籠って絵に没頭。「変人」といじめられた経験から「普通になりたい」との思いを抱えていた。こうした中、東京大学で才能があっても学校に居場所がない子どもたちのための学びの場が生まれた。全国600人の応募の中から15人が選抜され、瑛士くんもその1人に選ばれた。15人の子どもたちが集まって異才発掘プロジェクト「ロケット」がスタート。日本財団の支援の元、独自の授業や研修で子どもたちの可能性を広げていく。

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ロケットには教科書も時間割もない。プロジェクトのリーダーを務める中邑賢龍先生は「学校と全く逆のことをやって、その中で子どもが納得していくというプロセスが才能を潰さないことにつながる」などと話した。中邑先生は子どもたちに「突き抜けろ」とメッセージを伝え続けた。瑛士くんはロケットの環境の中で益々絵に没頭し、13歳で画集を出版。展覧会などにも挑戦するようになった。

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瑛士くんの人生を大きく変えたのが中学2年生の時の海外研修。ロケットからの課題は「サイバスロンとアウシュビッツを結び付け、今の世の中を考えよ」。サイバスロンは最新技術を使って障害者が競技に挑む大会。アウシュビッツはナチス・ドイツによる大虐殺が行われた地。中邑先生は課題を通して「力がある方がいい、頭の回転が速い方がいい。そういうひとつの軸の中で君らは追い詰められてきた。それでも『俺はこれでいい』と堂々と生きる人間がもう少し増えていかないといけない」と子どもたちに伝えた。帰国した瑛士くんはこれまで遠ざけてきた人間と向き合おうとするようになった。瑛士くんは「人にも誰にも興味を示さなかった自分がこんなに変わったのが嬉しい」などと話した。

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仕事が舞い込むようになった瑛士さん。現実世界を描くのは苦手だという。わかりやすさを求める挿絵の依頼が増えた。自分の絵を見失った。中邑先生は好きなことをやりなさいという。2025年。23歳。大人になった瑛士さんはまだ悩んでいた。画家としての依頼は無くなっていた。一人暮らしをしようと不動産屋を訪ねた。日本カトリック学校連合会に母とやってきた。絵だけで勝負したいという瑛士さん。異才発掘プロジェクトは幕を下ろした。

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日本カトリック学校連合会濱口瑛士異才発掘プロジェクト

2021年異才発掘プロジェクト「ロケット」は終了。中邑先生は僕たちは反省しているという。挑発だけでよかったのか。僕らは自己矛盾に陥ったとのこと。改めてインタビューを求めたがもう語れないと中邑先生はいう。物理が得意だった野中さん。突き抜けられなかったという。リガ工科大学で戦後復興を学ぶ。中邑先生に「お前にはできないよ」と言われた。重かったとのこと。生き物博士の甲斐潤樹くん。宮崎大学で海洋生物を学ぶ。場面緘黙症だった永冨士陸玖くん。ゆずのMVのCGパートを手掛けた。映像クリエーターになっていた。トヨタ自動車のCGアニメーションも。ほかにも多くの子供たちが好きなことを追いかけた。突き抜けろという教えはなんだったんだろうか。濱口瑛士さんはSHIBUYA FONT LABを訪ねた。かつてロケットで絵を見てもらっていた恩師に会う。

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訪ねたのは恩師、クリエイティブディレクターのライラ・カセムさん。瑛士さんが久しぶりにキャンバスと向き合った。描き始めたのは人の姿だった。大好きな祖母を亡くしたばかりの瑛士さん。その寂しさと未来を前に立ち竦む自分自身を表した。初めて自分の内面に踏み込んだ一枚。黄色い空には久しぶりに自分らしさを込めた。この絵をメインに個展を開いた。この日、思いがけない訪問が。

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個展に来てくれたのはロケット時代の旧友、映像を作り続けてきた永冨士陸玖さん。昔を知る仲間は以前は描いていなかった人物に気付いてくれた。個展を訪れた人から作品の依頼が届いた。異才発掘プロジェクトの出会いから12年。もう一度、心のままに絵を描いている。

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