2024年10月28日放送 2:28 - 3:28 TBS

ドキュメンタリー「解放区」
「声」ー あなたへ

出演者
 - 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

「声」-あなたへ
「声」-あなたへ

トラック運転手の田島は喉にガンが発生し、声を失ったが、失う前に妻や巣立った子どもたちにメッセージを録音していた。そんな田島は一握りの希望を手に声を取り戻すためのプロジェクトに参加しようとしていた。田島の主治医は名古屋大学病院の西尾医師であり、西尾は田島のガンは下咽頭がんでありステージ4に至っていたなどと写真を用いて解説した。田島の妻・鈴子は高校の同級生。電気式人工喉頭は田島にとってなくてはならないものであり、電気式人工喉頭を喉元に当てることで発声することが可能で、田島は約半年で使いこなせるようになったものの、発生する音は機械音声で抑揚もなく、田島は嫌がっていた。術後4カ月、この日田島は名古屋大学病院に通院した。田島は術後、食道と気管を分離し、気管は喉の穴である永久気管孔に繋がれ呼吸できるようになったが匂いに鈍感になった。田島は自分の状況を受け入れつつあったが、孫と自分の声で話したかったという思いもあった。手術前夜、田島は声を失う前に孫とテレビ通話していた。2022年2月21日、田島は声帯摘出手術を終えた。

キーワード
下咽頭がん名古屋大学医学部附属病院春日井市(愛知)
(告知)
オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版

「オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版」の告知。

キーワード
オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版
「声」-あなたへ
「声」-あなたへ

名古屋大学病院の西尾はこの日、週に1回ある放射線科の医師たちとのカンファレンスを行っていた。西尾は声帯を失った人が再び自分の声を取り戻すことができたらと考えており、3年前から患者の音声録音データと電気式人工喉頭を使って自分の音声をコントロールできるようにする研究を行っている。田島もプロジェクトに参加して手術前に自身の音声を録音していた。西尾はこれをセイブ・ザ・ボイスプロジェクトと銘打って産学連携プロジェクトとして運営している。田島は術後、外出をほとんどすることがなくなり、出向く店は顔なじみの店ばかりとなっていた。西尾はこの日、セイブ・ザ・ボイスプロジェクトの共同開発者の一人である名古屋大学の小林とミーティングしていた。小林は電気喉頭の音声と本人の音声データにAIを合わせることでより自然で抑揚のある音声が可能になるなどと解説した。

キーワード
名古屋大学名古屋大学医学部附属病院

愛知・幸田町、この日田島は息子の家に遊びに訪れ、孫と触れ合っていた。田島は自分の音声を録音した時、孫にもメッセージを残していた。

キーワード
幸田町(愛知)
(告知)
オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版

「オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版」の告知。

キーワード
オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版
「声」-あなたへ
「声」-あなたへ

名古屋・昭和区、この日に食道発声法を訓練する「名声会」の集まりが開催していた。食道発声法はいわいるゲップによる発声などと説明。2022年11月、田島は首のリンパ節と肺に新たなガンが見つかった。田島は手術と治療のために再び入院した。日々、死への恐怖が拭えないまま田島は習得に時間のかかる食道発声法ではなくアプリによる自分の声を取り戻すことを待ち望んでいた。2023年2月、田島は夫婦揃ってアプリ開発の中枢である名古屋大学に訪れていた。田島は電気式喉頭で何と言ったのかをAIに学ばせる作業のための録音を行った。

キーワード
名古屋大学名声会昭和区(愛知)
(告知)
舞台「カラフルダイヤモンド ~君と僕のドリーム2~」

11月27日から12月1日まで東京・赤坂RED/THEATERで開催する【舞台「カラフルダイヤモンド ~君と僕のドリーム2~」】の告知。

キーワード
舞台「カラフルダイヤモンド ~君と僕のドリーム2~」赤坂RED/THEATER
「声」-あなたへ
「声」-あなたへ

田島の声を失ってから1年9カ月、妻・鈴子は田島の電気喉頭での会話は家庭内では問題ないが、外出時は周囲の音に負けてしまい通じづらく本人は大変そうなどと明かした。田島の抗がん剤治療は継続され、妻・鈴子は元気付けたい思いを手料理に込めていた。

この日、田島は名古屋大学病院に訪れ、開発途中のアプリを試用し、術後初めて自分の音声を聞くことができた。現状のアプリの課題は録音と再生の工程に分かれているため会話が途切れることにあり、今後はリアルタイムで変換・出力することを目指していく。帰宅した田島は試作段階のアプリを試用して妻・鈴子と会話し、鈴子は電気喉頭でも話は理解できるが夫の声色で聴こえると嬉しいなどと語った。田島は三男・和貴の家へ訪れ、孫・綾乃と試作アプリを試用して自分の声で会話し、孫に自分の声を覚えてもらえるだけで満足なのだなどと語った。

キーワード
名古屋大学医学部附属病院

2024年2月21日、田島が手術前に音声を録音してから2年が経ち、アプリ開発は継続されこの日も田島は名古屋大学病院にてテストを行っていた。アプリの音声変換速度は格段に早くなり、妻・鈴子も完成まで後もう一歩などと語った。人は産声を上げて誕生し、声を用いてコミュニケーションを取って関係を築き、そうして人と人とが結ばれて新たな命が生まれていく。西尾は当たり前にある自分の声を失うことはあまり人々は想像できないのであろうななどと告げた。田島は今日も試作アプリで孫と自分の声で会話している。

キーワード
名古屋大学医学部附属病院
(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.