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3位は「大阪 昭和から続くアパートで」。
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今回の舞台は大阪にある築50年以上のアパート。約70世帯が暮らしている。ここにはちょっと不思議な集会所がある。昭和の雰囲気が残るアパートで3日間、令和を生きる人たちを見つめてみた。
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大阪湾に面した工業地帯の一角にある3棟のアパート。1階にある集会所で朝からお酒を飲んでる人たちが居た。昔、商店が入っていたというこの場所に、毎日のように住人が集まってくるらしい。造船業が盛んだった地域で、職人が多い。ほろ酔いの男性が部屋まで案内してくれた。アパートは3棟全部で150戸。入居しているのはその半分ほど。男性の部屋は、6畳と4畳半の2部屋で家賃は3万5000円とのこと。4畳半1部屋で1万9000円のところもあり、住人の多くは一人暮らしという。別の男性は共同のトイレや風呂、洗濯機に案内してくれた。このアパートが建てられたのは1965年(昭和40年)。造船会社や鉄工所などで働く多くの労働者が移り住んだ。時代とともに造船業は衰退したが、アパートは残った。コスプレの撮影でアパートを使わせてもらったという女性2人組がいた。細菌は昭和の雰囲気を求めてロケ地として借りる人もいる。お昼、集会所で酔ってフラフラな男性をみんなで部屋に連れて行ってあげた。いつものことらしい。午後1時、管理人さんがシャッターを下ろしている。集会所はもう閉めるとのこと。アパートを散策してみた。開いている扉が…。中にはご主人が亡くなってから移り住んだという女性がいた。マンションに居た頃は住人との付き合いはなく、集会所などを通じてここでの人付き合いを楽しんでいる。夕方、誰かが2階へ上がっていった。近所の中華料理屋さんの出前の人だった。出前をした部屋のご夫婦は、36~37年ほど住んでいるという。奥様が病気持ちなこともあり、住み慣れている家がいいとのこと。
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撮影2日目。朝7時、アパートにある共同の裏庭で洗濯物を干している人が居た。2年前に入居したという女性、年金ぐらしで家賃の安さが決め手だったという。8時半、早くも住人の方々が集会所に集まり、シャッターが開くのを待った。土曜の朝も同じように人が集まる。きのう酔っていた男性も来た。熊本の田舎町出身だという男性は現在66歳で、25歳から住んでいるという。7人兄弟の末っ子で10代で家を出た。左官や溶接工をしてきたが、最近は働けていないという。ええことは人生の3分の1で、3分の2は悪いことだと話した。みんないろいろな道のりを経てここで暮らしている。夕方、モップを持った人が廊下を掃除していた。男性はここに住み始めて20年以上で、朝晩率先して掃除をしている。ネコがおしっこをするので大変とのこと。
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撮影3日目。雨の日曜日。若い人が大勢、アパートの直ぐ側にある造船所の跡地へ集まった。最近、工場の跡地を生かしたアートイベントでの町おこしが盛ん。時代とともに変わっていく地域を、アパートは変わらずに見続けてきた。午前中、2階の1室になにやら人が集まっている。管理人さんと居たのは来月この部屋に入居するという男性。60のときに脳卒中になったという男性、後遺症で左半身に麻痺があり、入居の準備をみんなで手伝っていた。お昼、みんなで料理をし始めた。時折、焼きそばパーティを開いているという。しかしそこにはいつもの男性はいなかった。きょうは体調が優れず、ゆっくり家に居たかったという。管理人さんは男性の部屋に焼きそばを持っていってあげた。部屋で亡くなってしまう住人もいるため、機会があればなるべく訪れるようにしているとのこと。
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撮影4日目。いつもの男性が居た。きょうは調子が良さそう。20年ほど前、事故で足に大やけどを負い、後遺症で体が不自由になり、職人の仕事を失ったという。それでもこれも自分の人生と生きてきた。洗濯を干す男性の頭上には青空が広がっていた。きょうも男性は仲間たちのいる集会所へ向かった。
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3位は「大阪 昭和から続くアパートで」。アパートから中継映像を伝えた。
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