2024年3月29日放送 4:00 - 4:10 NHK総合

ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅
「牛が作った森の花園 岩手県 岩泉町」

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅)
牛が作った森の花園 岩手県 岩泉町

岩手県・岩泉町の農家を取材した。春にはふもとの酪農家の牛たちが、標高1000メートル以上の山の頂上付近に運ばれて放牧される。ふもとの集落には牛が自由に歩ける平地やえさとなる草がなく、山頂に牛を運んでの放牧が100年以上前から続いているという。牛は低木の葉や新芽も食べ、薮の発生を防ぐ下草刈りの役目を果たしている。牛が草を食べ尽くした平地には、初夏になるとハクサンチドリやオオヤマフスマなどの高山植物が育つ。花々に昆虫が集まり、小鳥のモズやカケスがえさの虫を求めて飛び回る。

キーワード
アオゲラウマノアシガタオオヤマフスマカケスシジュウカラハクサンチドリベニバナイチヤクソウモズ岩泉町(岩手)

秋になると牛は山から下ろされ、ふもとの集落に戻る。山の斜面では草刈りが行われるが、草は枯らさずに干しておき牛たちの食料となる。干し草はススキの枝にくくりつけ、干し草となると丸めたまま斜面を転がしてふもとの集落まで運ばれる。

キーワード
岩泉町(岩手)
里山 季節のことば

秋に咲く草のススキを表す言葉には、動物のしっぽに見立てた「尾花」、女性の服装に見立てた「振袖草」「乱れ草」などさまざまの風流な呼び名がある。夏に直立する姿よりも、秋にたなびく姿の方がより風流として味わわれてきたという。

キーワード
ススキ

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